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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

木原生物学研究所一般公開

なんとあの隅田川花火大会、開始後にゲリラ豪雨で中止…史上初だそうです。
ホントにこの夏の豪雨はなんとかして欲しいですが、一方で肝心な場所には雨が降らないみたいですよね…

さて、今日の昼間は少々真面目なところに行ってきました。

横浜市立大学附属の「木原生物学研究所」です。

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木原均(1893-1986)は、コムギの祖先を発見した細胞遺伝学者。近縁の植物のゲノムと遺伝子との関係を知り、ゲノムの遷移や進化の過程を調査するのに用いられる手法を確立したことで有名である。また、スポーツマン・植物探検家としての顔も持っている。

と書いてあったHPから拝借しましたが、コレだけでは何が何だか分からないかもしれませんよね。「パンコムギの祖先を見つけた遺伝学者」と解釈していただければOKです。
そして「ヒトゲノム解析」といった言葉がありますが、ある生き物の遺伝子のセットとして「ゲノム」という概念を打ち出したのも木原均博士でしょう。日常的なところでは「種なしスイカ」の作り方を確立した人でもあります。

そんなわけで、今でもこの研究所ではコムギに関する遺伝学的研究をはじめ、植物生理学や系統学などの研究室があります。

一般公開では、これらの研究室についての紹介や講演会だけではなく子どもも楽しめる企画がいくつかあり、「夏休み自由研究のネタ」を求める親子連れで賑わっていたのでした。

その中の一番人気だったのが「ブロッコリーからDNAを抽出してみよう」
家庭でもできる材料を用いてのDNAの抽出実験を教授が教えてくださるというものです。
「DNAって言ってもベイスターズじゃありませんよ」と言いながらブロッコリーをすりつぶして界面活性剤を混ぜ、濾過してからエタノールを注ぐという簡便な方法で抽出していきました。
エタノールを注ぐとバイアルびんの中に白いモヤモヤが浮かび上がって、それがDNAなので実験は成功です。娘も成功したみたいで、DNAだ~と言っていました。これをもう少し膨らませてレポートにすれば小学生の自由研究としてはかなり完成度の高いものになるでしょう。

研究所では他にもいろいろな種類のコムギで作ったパンを食べ比べたり、いろいろな種類の小麦粉でパンケーキを作ってみたり、種なしスイカを食べるコーナーなどもありました。昼間は暑かったからみんなスイカに集まっていましたよ。

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そうそう、先ほどのDNA抽出実験ですが、白いモヤモヤは本当にDNAなのでしょうか?
これを証明するにはエタノールをとばしてbufferに溶かしてから制限酵素でDNAを切断してアガロースゲルで電気泳動しないとダメでしょ、と思うのでこのすが、さすがに家ではできませんよね(笑)
でもかなり久しぶりの実験室、すごい懐かしかったなぁ、そのうち実験補助員で雇ってくれないかなぁとも思うのですが(こういう研究室では、かつて研究現場にいて、子育てなどでキャリアを中断した方がブランク後に実験補助員として復活していることもしばしばあります)まぁそれはいずれ考えることにして、明日はバイトに行ってきます。