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深海 ~伝説のダイオウイカ~

ついに高知では史上最高気温41℃を記録…ここのところ天気予報では最高気温が「35 ℃」を越えて「40℃」と言っているありさまです。
「もうおかしいでしょ、こんなに暑いの」と言いたくなるような暑さだったのに、夫もお盆休み入りしたこともあり、我が家は連日出歩いていました…我ながらタフだと思います。

というワケで週末の行き先はまたも上野でした。

パンダの前に私たちが並んだのが、国立科学博物館
この夏話題になっている特別展が見たくて前からチケットを入手していました。チケットを持っていても入場までに20分並びました。猛暑対策で水が自由に飲めるようになっていたり、巨大なミストファンがいくつも回っていました。

そうしてようやく入ったのが「深海」です。
 
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NHKスペシャルでやっていた「ダイオウイカのことがやたらと脳裏に残っていた人が多くて、この展覧会はこの夏大変な人気になっています。土日はかなり混みますので余裕を持ってお出かけくださいね。

まず、展示場に入ると巨大な「有人潜水調査船 しんかい6500」が目に飛び込んできます。実物大の模型です。
 
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深海は表層部の海と違って、光が届かない、水温が低い、酸素濃度が低い、そして高い水圧に曝されているといった特徴があります。そんな深海を探索するために潜水調査船は大変貴重で、水深4000mより深いところまで潜れる潜水艦は「しんかい6500」を含めて世界に7つしかありません。そして他にも潜水調査に使われている船や探査機などが展示されていました。
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次に深海にすむさまざまな生き物たちの標本や過酷な自然条件である深海にすむための工夫について展示がありました。
動物の標本は系統分類に沿って展示されていましたが、ここでついつい学生時代の記憶が出てきて「海綿動物の次は刺胞動物だよね」とか、「環形動物はミミズの仲間だね」とか夫婦で会話してしまうのがいかにも生物学科出身の夫婦って感じでちょっとヤダなと思ってしまったのでした…

そして、ついにいちばんのメインが展示されている部屋に来ました。
 
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「ダイオウイカ」の標本と実物モデルです。
国立科学博物館が所有しているダイオウイカの標本は、体長8mのものです。
ホタルイカとかスルメイカと比べたらどれほどデカイか、分かりますよね
たかがイカじゃありません。「幻の巨大イカ」と呼ばれるほどにめったに見ることができないイカだし、NHK はこののイカが泳いでいる映像を撮るために10年の歳月を費やしたのです。そして2012年に初めて成功したのです。海洋生物学者にとってもダイオウイカはロマンなのです。
もっとも、大きなものでは体長10mを越えるダイオウイカから何人分の寿司や天ぷらが取れるだろうかと思いましたが、ダイオウイカは食用には適してなくて不味くて食べられたものじゃないそうです。

ダイオウイカに続いては、深海の巨大鮫や鯨も出てきました。思わず、ディズニーシーのタートル・トークを思い出して
「クジラさん、ハロォ~」と言ってしまいました。
その他にもダイオウイカの泳いでいる深海映像や、実は食生活で身近な深海魚についての展示がありました。
フィレオフィッシュや「のり弁当」でおなじみの白身魚は、深海魚(ホキとかタラとかメルルーサ)なんです

お土産売場もやたらにぎわっていました。
 
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なんと言ってもスゴかったのは「ダイオウイカ実物大ぬいぐるみ20万円
さすがにそれをオーダーしている人は見ませんでしたが、各種イカのぬいぐるみは飛ぶように売れていました。そして、私みたいに実物大ぬいぐるみの写真を撮っている人はたくさんいました。

出てくるともう閉館時刻まであまり時間がなかったのですが、常設展は「日本館」を見てきました。昔の時計や地震計、日本の動植物の生態などが国の重要文化財に指定されているレトロな館内に展示されています。恐竜やパンダの剥製などは「地球館」に展示されているので、ここは本当にじっくり見たいと思ったら1日がかりになりますね。