As You Like It     ~気が向くままに~

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今回はビビった術後13年検診

愛媛から戻ってきたらすぐに学校が始まって、いっときおさまっていた猛暑がまた戻ってきました。
でも、出発前はセミの声しかしないのに、今は秋の虫がうるさいので季節が少しずつ秋に向かっていると思います。

さて、愛媛から戻ってすぐに私も検診で銀座のクリニックに行って来ました。
出がけにバタバタと戸惑ってしまい、予約時間にわずかに遅れてしまい、ひといきつく間もなくレントゲンに呼ばれてしまいました。
毎年8月は手術した節目月なので、マンモグラフィーと胸部X線の撮影があります。

診察室に呼ばれると、まず肺の方は異常なしとすぐに言われたのですが、続いてマンモグラフィーの画像を出した時に先生が「去年のも出して」とおっしゃったのです。

何かイヤな感じがしました。

果たして去年の画像と比べると先生は「たぶん撮影する時の(乳房の)潰し方や引っ張り方のせいだと思うんだけど」と前置きした上で、
「左側(健側)の外側に気になるところがあります。これからエコーでちゃんと見てみましょう」とおもむろに言ったのです。
確かに、私の目で見ても分かったのですが、一ヶ所白くなっている部分がありました。

こんな時「じぇじぇじぇ」とでも言える余裕があればよいのでしょうが、私の周りの時間が静かに止まったように感じられました。

それから、果てしなく長い時間とも思えるエコーが始まりました。先生はこれでもかというくらい念入りにエコーをあてていきました。

そして、エコーでは何も写っていないことが分かりました
触診してもしこりはなかったのです。

でも先生、エコーに写らなくてマンモグラフィーにだけ写るような異常もありますよね?
と聞いたところ、もちろんそういう異常もあるが、今回写ったモノはそこにしこりや腫瘍があったら写るであろうものなので、
マンモグラフィーに写ってエコーにも写ったらそこに「何かがある」ことは確定となり、それが良性か悪性か鑑別しなくてはならないけど、
今回はエコーと触診では何もないので、おそらくは何もないと判断される。マンモグラフィーに写ったモノは、やはり撮影の時に乳腺が重なったか潰し足りなかったりしてしこりのように見えたと思われる。

という判定になりました。つまり、シロということです。次回の検診もこれまでと同じ4ヶ月後になりました。

もっとも、一度がんができた人は残念ながら健側に新たながんができる可能性は通常より高いので、次回の検診でも注意してみますよ、万一今日エコーに写らなかったしこりが次回成長していたら困るので、ということでした。

実際、マンモグラフィーに何かが写って精密検査になることは自治体や企業などでの乳がん検診でも多々あります。そして、もやもやしたしこりみたいなモノが写った場合、もう一度エコーやマンモグラフィーをすると何でもなかった、ということは多いそうです。横浜市の検診では、マンモグラフィーで要精検と言われた方から本当にがんが見つかる割合は数%に過ぎないと言われています。

というわけで、術後13年の検診は大変ビビらされたのですが無事終了しました。
とは言うものの、精神的疲労度はかなりのもので、診察の後もスマホやPCで何やら検索ばかりしていたのですが、結局のところは、私は主治医K先生の診断を何より信頼しているし、先生は本当にヤバイと思えば速やかに次の検査などをされるので、その先生が今回大丈夫とおっしゃるのだから自分は信じていくだけで、それまでもそうだったではないかと思い返しました。

一度クロと言われたことを経験した身では、あの時と似たようなシチュエーションに陥ることの恐怖を知っているだけに、自分のメンタルの弱さを感じてしまうのですけどね…