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ミケランジェロ展―天才の軌跡

まだまだ暑さが厳しかった(というか、いつまで暑いんだ?!)9月に見に行ったものです。
今年はルネサンスの三大巨匠の展覧会が上野で次々と開かれ、ラファエロダ・ヴィンチに続いてこちらも見たのでコンプリート達成です。
(毎度しつこいようですが、あくまでも美術館目的で上野に行っていますのでパンダは見てません

今年はヴァチカン宮殿、システィーナ礼拝堂の500年記念となります。
ミケランジェロの代表的な作品として、この礼拝堂の「創世記」の場面を中心とする 天井画(1508‐12年)と、祭壇正面壁面の《最後の審判》(1536-41年)があります。
また、彼の作品は 彼の子孫のコレクションを引き継ぐカーサ・ブオナローティ(フィレンツェ)に所蔵されており、この展覧会では所蔵品60点が紹介されています。

今回見たミケランジェロの作品の多くは素描画でしたが、もともと彼の作品はシスティーナ礼拝堂の壁面画に代表されるように、移動させることが不可能なものも多く、今回の展覧会ではそれらの壁面画を作るにあたっての習作が多かったです。そして、あのミケランジェロの作品がこれほどまでに集まったというのはすごかったです。

システィーナ礼拝堂と言えば、日本でもその片鱗を見ることができます。
徳島の鳴門にある「大塚国際美術館」にある陶板絵画です。システィーナ礼拝堂も復元されています。
今回は大塚国際美術館の協力も得て、礼拝堂の天井画の一部が展示されていました。また、高性能のカメラが初めて礼拝堂内に入り、今になっても色褪せない壁面画や天井画の細部に至るまでを撮影していました。これは圧巻です。

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そして、今回初来日となった作品が、ミケランジェロ15歳の時に作られた傑作「階段の聖母」
天才はその芸術家人生の最初期の頃から遺憾なく天才ぶりを発揮していました。
だってこんなスゴい作品を作る中学生や高校生はそうそういないよね?