As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ドラマの感想 2013年夏クール

夏ドラマは低迷するといいますが、そのジンクスを大いに打ち破って今年はとても熱かったことは周知のとおり。秋ドラマも本格的にスタートしたので感想いきますね。

半沢直樹

もう何を言わんや、って感じですよね
ミタを越え、平成になって最大の視聴率を叩きだしましたが、銀行という硬派な世界のドラマが女性にも大ウケし、老若男女を問わずに支持された結果があの視聴率になったのでしょう。子どもウケはしていませんでしたが「倍返し」という言葉だけはしっかり刻みこまれました。
恋愛ドラマでもなく、ミステリーでもなく、いかにもNHKドラマが似合いそうな「銀行」が舞台だったので、最初「ついていけるのかなぁ」と思って見始めたのですが、とにかく面白かったです。金融業界のお堅い世界のことも少し分かって良かったです。ストーリーはもちろんですが、役者さんたちがみんな素晴らしかった、それに尽きます。香川照之さんの顔芸もスゴいけど、北大路欣也さんのタヌキぶりはやっぱりスゴかったです。あと、愛之助愛之助
最近の人はドラマをあまり見なくなったとか言いますが、やはり面白いドラマはみんな見るモノだ、とつくづく思いました。
そういえば、このドラマには「働く女性」はほとんど出てこなくて、上戸彩ちゃんはじめ銀行員の妻たちはみんな専業主婦で、こちらもドロドロが渦巻く世界となっていましたが、今の女性はそうじゃないでしょ!なんてコメントが出ることはなく、なんとなくその世界を受け入れちゃっていましたね。

最後の最後ですが、その前の土下座の場面で、周りが「やり過ぎだ」と言ってるからあんな風になるんじゃないかとは思っていました。というワケでドラマ第2弾か映画が楽しみですが、その前に「リーガルハイ」で盛り上がろうというわけで、前回のリーガルハイを見ていなかったワタクシは動画サイトで一気に見てしまいました。

Doctors2

8回で終わっちゃったからだいぶ記憶の奥の方へ行ってしまいました。医療ドラマとして、医学的な内容にツッコミたい部分は多々ありますがいちいち突っ込むのは野暮なので(進行癌の手術をするシーンで、その手術がスゴく難しかったりするのだけど、相良先生は必ず成功させるのですよね。そして「もう大丈夫ですよ」ってお決まりのように言うのだけど、癌は切ったら終わりじゃないのですが…それにイチイチ反論するのはもうやめたということ)、このドラマは森山先生こと高嶋政伸さんの怪演ぶりを楽しむ医療コントとして見ていました。
なんか彼、泥沼離婚騒動を経て何か一本切れちゃいましたか?!
そして、この手のドラマではスーパードクターが鮮やかに難手術を成功させるのが常ですが、消化器外科か心臓外科が定番。やっぱり乳腺外科じゃ絵にならないのです。相良先生と言えば沢村一樹さんじゃなくてVOL-Netメディカルサポーターでもある鹿児島の相良先生ですよね?!

なるようになるさ
ワタクシが刷り込んだせいか、娘には私の「ジャイアントパンダマニア」だけでなく「橋田壽賀子ドラマ好き」という点も引き継がれました。橋田ドラマが好きな小学生なんてそんなにいないと思いますが、御年90歳近くなるのに、それまでの「中華料理屋」とはまた別の設定ドラマを書いてしまう創作力の強さには感服します。
今回は「いかにも橋田ドラマじゃないキャスト」が大勢集まりました。主役の浅野温子舘ひろしはもちろん、関ジャニ∞安田章大くん、志田未来ちゃん。どんな時にも泉ピン子が登場するところと、みんながあの長ゼリフを一生懸命言ってるところに橋田ドラマを感じました。浅野温子さん、最初は超不自然な演技に見えたのですが、いつの間にか見慣れてしまいました(笑)そして舘ひろしさんの雰囲気がドラマをいい感じにしていたように思います。
ストーリーとしては「できすぎてるだろ感」満載だったし、あの夫婦の息子たちがどうしてあんな人間に育っちゃったんだよ、って思いましたけど、橋田ドラマを3ヶ月で終わらせる、というところにそもそもムリがありますね。
あと、志田未来ちゃん演じる沢木みどりが内田陽子に改名していたのは、明るく太陽のように生まれ変わりたい、ってことでしたけど、それって40年前にワタクシの名前がつけられた時と一緒なんですけど…橋田壽賀子先生は今どきの「キラキラネーム」をつけるのは苦手なのでしょうか?

八重の桜
やや遅れぎみでついてきています。会津戦争が終わって、八重が尚之助さんと別れてしまって、そしてガラリと話が変わって京都編になりました。なんだか全然別の話を見ているようです。個人的には会津編の方が思い入れがありましたが、あの時代を生き抜いた会津の人びとが明治をどう生きていったのか見届けたいと思います。
物語の主役ではないのですが、その後の生き方で興味深いのは山川兄弟です。八重に恋心を抱いていたとされ、会津戦争で活躍した山川大蔵(後に浩と改名)は明治になってからは斗南藩大参事、その後は軍人となります。姉の二葉は会津戦争後に離婚、その後女子教育に尽力します。先日送られてきた大学の同窓会報に二葉の記事が出ていたのは興味深かったです。妹の捨松は津田梅子とともにアメリカ留学、帰国後には会津戦争で敵だった大山巌と結婚するのです。最後は弟の健次郎。白虎隊に入っていた彼は会津戦争後に越後へ逃げ、その後アメリカ留学、東京帝国大学で物理学を教え、ついには学長となります。その健次郎を演じていたのが勝地涼さんでしたが、彼はあまちゃんで強烈な印象を残した「前髪クネ男」だったのでした(笑)

あまちゃん
これも社会現象になりましたね~とにかく楽しませていただきました。震災をどう描くのか、についてはドキドキでしたが、まさかジオラマがあの使われ方をするのか…!と細部まで練られた伏線にビックリでした。最後はあまちゃんらしく明るく終わったと思います。そして、深刻な「あまロス」に陥るかと思いきや、今は「ごちそうさん」にさっそくハマりつつありますよ。

ショムニ
ごめん。かつてのショムニメンバーが集合した第一回しか見ないで終わっちゃった…