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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

かまぼこ手作り体験

3連休もあっという間に終わりそうですね。
そしてようやく夏の暑さから解放されそうです。
そして今回の記事はこれは運動会の代休の平日に出かけた時のことなので少々前のことです。
平日に学校が休みになると、土日に予約を取るのは厳しいこともできたりしますので、私は学校の年間予定表を見て早々に予約を入れていたのでした。

イメージ 1メインの目的の前に、小田原で下車。
少し歩くと小田原城が見えてきます。

現在の小田原城は昭和になってから再建されたものですが、天守閣からは相模湾が一望できます。
(この日は曇っていたので、海の見えかたがイマイチだったのですが・・・)
 
小田原駅から箱根に向かう電車は小田急線だけかと思っていたら、箱根登山鉄道の車両も走っていました。
湯本に向かう途中駅の「風祭」で下車すると、改札口と「鈴廣蒲鉾」の本店がつながっています。
 
イメージ 52年前の夏に訪れた「鈴廣のかまぼこ博物館」に着きました。
今日はここで「手作りかまぼこ体験教室」に参加するというのが一番の目的です。
 
参加者の年代はさまざま。女性ばかりのグループや、ご夫婦での参加者もあり、運動会代休と思われる子どもの参加も多かったです。
私が参加した次のグループには、学童保育かと思われる集団がいました。
 
参加者は使い捨てのエプロンと髪の毛をすっぽり入れる帽子とをもらってスタンバイします。
 
イメージ 9作業台にはナイフが乗っていますが、このナイフで魚のすり身を練ったりかまぼこの成型をします。これは刃がないナイフですので、子どもが触っても安全というわけです。
 
まずは、熟練のかまぼこ職人さんが実演してくださいます。
魚のすり身(これを作るのにも職人の熟練の技が必要になるかと思いますが、今日のところはここは省略)をナイフで練って中の空気を抜き(空気が入ったままだと、蒸しあがった蒲鉾に穴があいてしまうので)、それをかまぼこ板に半月形に成型していきます。
イメージ 6
 
・・・と書くとなんだか簡単に見えてしまうのですが、それがとんでもなく難しい!
 
魚のすり身は、アイスクリームを盛り付ける時に使うサーバーで配られました。
 
 
 
イメージ 7職人さんの華麗な技による成型されたかまぼこです。すべて手作業です。
 
スーパーで売っている安価なかまぼこは、ほとんど機械で成型しているそうですが、高級なかまぼこは、今でも職人さんが手作業で作っています。型に入れて作るのではなく、すべて成型用のナイフだけで作ってしまいます。
 
ここまで熟練した技を見につけるには、
20年の修行が必要だそうです。
 
 
イメージ 8
一方私はというと、かなーり悪戦苦闘して、
ようやくそれらしき形となりました・・・
 
できあがったかまぼこは専用の蒸し器で1時間ほどかけて蒸します。かまぼこ板は、形を
整えるだけではなく、すり身を蒸した時に出る
余分な水分を吸収する役割を果たしています。
 
その後、もう一度作業台に戻って、今度は「ちくわ」の成型です。
材料は、先ほどのかまぼこと同じ魚のすり身。
実演は、職人さんではなく案内のお姉さんでした。かまぼこと違って修行年数は1年もかかりません、とおっしゃって、竹の棒にくるりとすり身を巻きつけてしまったのですが、これもやってみるとかなり難しかったです・・・
イメージ 2
 
出来上がったちくわは、バーナーで15分ほど焼いて完成です。イメージ 3
持ち帰ることもできますが、これは焼き立てをその場で食べてしまうのが断然美味しいので熱いうちに食べましたが、形はともかくパリパリとした外側と、プリプリと身がしまった食感が大変美味しかったです。
 
 
かまぼこが蒸しあがるまでの間、かまぼこ博物館の展示を見たり、隣のお店でお土産用のかまぼこや箱根ビールを買ったり、サービスのジェラートを食べたりして時間をつぶしました。
そして、できあがったかまぼこを受け取ったあと、せっかくなので箱根湯本まで行って日帰り温泉に漬かって蕎麦を食べてから帰りました。
 
イメージ 4
 
で、これが完成した「手作りかまぼこ」
形はやっぱり「あちゃー」ですよね・・・
でもきっと、作りたてだから味が違うだろう、と思って帰宅してからさっそく切ってみたのですが。
 
切ってみると案の定空気は入っているし(お姉さん曰く「切った時に空気が入っていなければ、かまぼこ職人の素質あり」です)、それになんだか生魚の匂いが残ってしまっているのです・・・
ちくわを食べた時は、匂いは無かったのですが・・・このかまぼこ、わさびや柚子胡椒で相当匂いをマスキングするか、炒め物にして醤油をかけるなどしないと食べられないなあ
なにせ、1本1500円するかまぼこだからね(体験教室代)
 
お正月以外は食べないようなちょっと高い蒲鉾をお土産用に買っておいてホントに良かったと思いました・・・orz