くじけないで

これも11月に見たものです。秋の映画鑑賞もこれで一段落でした。

くじけないで　監督：深川栄洋　主演：八千草薫、武田鉄矢、伊藤蘭

 

夫に先立たれたトヨ（八千草薫）は一人で生活していたが、小説家を目指して就職もせずにふらふらしている一人息子の健一（武田鉄矢）のことがいつも気がかりだった。嫁の静子（伊藤蘭）は黙って健一を支え、トヨにも精いっぱい尽くしていた。ある日、白内障の手術を受けて元気のないトヨに、いきなり健一が詩を書くように勧める。
八千草薫と『神様のカルテ』などの深川栄洋監督がタッグを組み、柴田トヨのベストセラー詩集「くじけないで」「百歳」を基につづる感動の物語。90歳を迎えて以降に詩を書くようになった主人公の山あり谷ありの半生や、彼女を取り巻く家族にまつわるドラマを優しく見つめる。主人公の一人息子を武田鉄矢、その心優しい妻を伊藤蘭が好演。心が浄化されるような温かくて優しい詩人の言葉に勇気をもらう。

劇場内の年齢層が、これまでの作品よりダントツで高かったです(笑)
私自身も当初はあまり見るつもりがなかったのですが、この映画を皇后さまがご覧になったという記事があり、皇后さまが見たいと思う映画なのだからすばらしい作品なんだろうと思ったのと、芦田愛菜ちゃんが出るらしいので興味が湧きました。

感想は…

トヨさんを演じた八千草薫さんよりも、息子の駄目っぷりがスゴくて、そっちに見入ってしまいました。金八先生のイメージも強い武田鉄矢さんが、ここまでの駄目息子になっちゃうのですから…なんでトヨさんの息子がこんなになってしまったのか不思議でした。その息子を温かく見守っているトヨさんも嫁の静子さんもエラすぎます。実際のトヨさんの息子さんもこんなどら息子だったのか、ちょっと心配になってしまいました。

そして、現在のトヨさんを演じた八千草薫さんはもちろん、若い頃のトヨさんを演じた檀れいさんもトヨさんの温かい雰囲気を出していましたが、幼少期を演じたのが芦田愛菜ちゃんだったのです。なんだか「おしん」と似たような背景でしたが、おしんの濱田ここねちゃんの演技が強烈すぎて、完全に霞んじゃいました。