白ゆき姫殺人事件
あっという間にＧＷが目の前にやってきました。
人里離れた山中で10か所以上を刺され、焼かれた死体が発見される。殺害されたのは典子（菜々緒）で、容疑者は化粧品会社のOL城野美姫（井上真央）。テレビディレクターの赤星雄治（綾野剛）は、美姫の同僚、家族、幼なじみなどに取材。典子が美姫の同期入社で、美人で評判だった一方、美姫は地味で目立たない存在だったことが報道され……。
『告白』などの原作者・湊かなえの小説を基に、美人OLの殺害容疑を掛けられた女性をめぐって人間の悪意を浮き彫りにしていくサスペンスドラマ。報道によって浮かび上がる容疑者像をきっかけに、インターネット上での匿名の中傷やマスコミの暴走など現代社会の闇が描かれる。監督は、『ゴールデンスランバー』などの中村義洋。容疑者である地味なOLを井上真央が熱演。テレビディレクター役の綾野剛のほか、菜々緒、貫地谷しほりらが共演する。容疑者がいかなる結末をたどるのか最後まで目が離せない。
いやあさすが、「イヤミスの女王」湊かなえさん、解決してもスカッとはしませんでした～
ひとりのダメテレビマンの思い込みによって、ひとりの地味な女性が容疑者に仕立てられて追い詰められていく様子がリアルすぎてドキドキでした。バイアスかかったインタビュー映像やワイドショーでの話題の誘導と同時進行でツイッターでのネット上拡散が広がっていくのがいかにもイマドキでした。これまでのミステリーとは違ったドキドキ感だったと思います。
井上真央さんが華やかさをいっさい捨て去って超地味になってしまったところもスゴいし、綾野剛さんがあんなダメ人間になってしまったところは初めてみましたよ。そして「赤毛のアン」と絡めたエピソードが出てきたところは、映画の公開と朝ドラのタイミングをはかっていたのかしら？と思いましたね。
