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超高速!参勤交代

あっという間に7月ですよ!
というワケで、相変わらず映画の週間ランキングは「アナ雪」が突っ走っていますが、ここへ来て意外な作品がヒットを飛ばしているらしいと聞いたので見ることにしました。

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超高速!参勤交代  監督:本木克英 主演:佐々木蔵之介深田恭子

8代将軍・徳川吉宗の治世下、東北の小藩・湯長谷藩は幕府から突然、通常でも8日かかり、さらに莫大(ばくだい)な費用を要する参勤交代をわずか5日で行うよう命じられる。それは藩にある金山を狙う老中・松平信祝陣内孝則)の謀略で、弱小貧乏藩には無茶苦茶な話だった。藩主・内藤政醇佐々木蔵之介)は困惑しつつも、知恵を絞って参勤交代を完遂させようと作戦を練る。
通常でも8日かかる参勤交代を5日で行うよう幕府から無理難題を押し付けられた小藩が、奇想天外な作戦の数々でピンチを切り抜けようとする時代劇。第37回城戸賞の入選作を、『鴨川ホルモー』などの本木克英監督が映画化した。資金も人数もない中、藩と領民を守るため奮闘する藩主には佐々木蔵之介、ヒロインを深田恭子が演じる。共演には伊原剛志、西村雅彦、陣内孝則ら実力派がそろう。
 
シネコンの一番大きなスクリーンでやってましたから、確かに人気があるのでしょうね・・・レビューを見ると若い人の書き込みが多そうですが、実際に劇場に来ているのはやはりシニア世代の方が多い印象を受けました。
 
「超高速」なんて、時代劇には似つかわしくない言葉なのですが、この作品は細かいところを突っ込んだりはせず、ミッション・インポッシブル in  江戸時代をコミカルに楽しむものだと思います。藩主の内藤政醇を演じる佐々木蔵之介さんがひょうひょうとしていい雰囲気を出しています。チャンバラも適度に入ってて良かったですね。落ち武者のようになったご家老、短い行列を長ーく見せるための「大名行列繰り返し」の案を出したご家老、そして「仙台藩62万石」の行列を前にふんどし飛脚作戦の案を出したご家老・・・頼りにされております。その他のミッションに挑むメンバーは、寺脇康文さんや六角精児さんなど、相棒の警視庁メンバーがそろっています。しかも引退した忍者役でまたも「花子のおとう」が出てきたり、幕府の老中首座は「おじいやん」だったりします。
期待していないで見ると「意外に面白かった」作品にたまにめぐり合ったりするのですが、これはそんな感じの映画ですね。
あと、参勤交代って言葉は小学校の歴史でも習うし、大名行列ってドラマや映画のワンシーンとしては出てくるかもしれませんが、行列そのものをテーマとした作品はこれまでなかったと思うので、目の付け所も面白いかもしれません。
 
でも「参勤交代」「大名行列」と聞くと、どうしても「入院中に回ってきた院長回診」を思い出してしまうんですよね・・・みんな白衣を着ていてお侍さんじゃないのに、なぜだかあの行列がそう見えてしまったんだよね・・・