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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

三津浜焼き

最初聞いたとき、海鮮焼きの一種かな?と思ったのですが・・・違ったのよー

中島に行った翌日ですが、松山の病気友だちとランチしてきました。
弟くん、幼稚園に入ってすっかり少年になってました。ホントに子どもの成長って早いです。
待ち合わせたのは市駅前のいよてつ高島屋。せっかくなので上に上がって「バリイさんランド」に行ってみました
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等身大のバリイさん。
「ランド」といってもテーマパークではなく、バリイさんのグッズ店です。ここでもさっそくお土産の買い物をしました。

高島屋を出て市街地を抜けて三津浜の方へ向かいます。こちらには前日の高浜港とはまた別の三津浜港があります。
そして、ひなびた感じの商店街の前で友人は車を停めました。
このエリアに「三津浜焼き」のお店が二十数軒あるのです。その歴史は「一銭洋食」に端を発すると言われる地元のソウルフードです。

今回案内していただいたお店は「みよし
入り口を見て思わず三津浜焼きって、広島焼きのこと?!」
「広島焼きとは言わないの。お好み焼きよ」

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おばちゃんが一人で切り盛りしている小さなお店はカウンターとテーブルが少しだけ、メニューは「台付き」そばかうどんが選べて、その量が一玉か二玉から選べる、というだけのシンプルなものでした。
私はシングルのそば台付きを頼んで娘と分け、友人はダブルを頼んで2人のお子さんと分けました。

関東でお好み焼きというと、一般的には大阪風お好み焼きを指し、家で作るときもほとんどが大阪風になると思います。そして「もんじゃ焼き」も東京下町を始め関東が中心です。一方、広島風お好み焼きはお店の数も少ないし、家庭で作るのは難しいと思います。そして「広島焼」と言われていることが多いです。
私が以前に広島焼を食べたのは、それこそ本場広島でカウンターに座って目の前で焼いてもらったのですが、もう12年も前でしょうか?4年前に旅立ってしまった広島在住の友人と一緒でした。


さてそんな広島焼、ではなかった「広島風お好み焼き」を転じた「三津浜焼き」がいよいよ焼き上がりました。
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三津浜焼きと広島風お好み焼き、基本的な作り方はほぼ一緒なのですが、最大の違いは「三津浜焼きは二つに折り畳んである」ことではないかとお見受けしました。
だからできあがりが楕円形なのね。
それからそばだけでなく「うどん」を選べるところかな?「台付き」というネーミングも三津浜焼き独自です。台無しだとただの焼きそば、焼きうどんになってしまいます。それから、ラードが入ってコクとボリュームがあるところも広島風お好み焼きとは違うそうです。


薄い生地にコクのある焼きそばとたくさんのキャベツ、卵、そして風味豊かなダシの粉…これは家では作れない、キャベツを刻んで生地に混ぜ込んだお好み焼きには出せない、思い出したように食べたくなる味です。懐かしさにどんどん箸が進みました。

広島に近い愛媛ではお好み焼きのお店は大阪風と広島風が同じくらいの数があり、どちらも「お好み焼き」と言います。私はついつい「広島焼」と邪道な呼び方で言ってしまったのですが…

でも、かれこれ15年近く松山と関東を行き来しているのに、こちらでお好み焼き食べたのって初めてだったかもしれない…そして美味しかったです