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帝国ホテルのアフタヌーンティ

そして演奏会が終わったのでみんなで雨の中帝国ホテルへと繰り出したのでした
ちなみに、演奏会をしたホールの目の前にはペニンシュラ東京もあったのですが、こちらのアフタヌーンティは土日は予約できなかったらしく、それなら近くにある帝国ホテルでやろう、ということになったのです。
帝国ホテルのレストランでディナーをしようと思ったらそれこそ5ケタすると思いますが、アフタヌーンティは4000円以下だったので、帝国ホテルにしては良心的でした。

イメージ 1 さて、ホテルのロビーに入るとさすが帝国ホテルの重厚さが漂っていて、なんとなく場違いなところへ来てしまったような気がしました。

 ちょうどお日柄も良かったせいか、新郎新婦の姿もチラホラ見かけました。私の友人や親戚にはここで結婚式を挙げた人は誰もいなかったので、私がここに来たのはもちろん初めてなのです。

アフタヌーンティの会場はロビーのラウンジではなく、17階のインペリアル・ラウンジ「AQUA」でしたのでエレベーターで上がっていくとさらにラグジュアリーな空間がありました。トイレがフツウのお店とはまるで違う高級感あふれる空間だったことにもワクワクしてしまいました。
台風がまさに接近しつつある時だったので、せっかくの17階からの景色が見えなかったのが些か残念だったです。

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3段になったスタンドにサンドイッチやスコーン、ケーキが上品に盛り付けられているアフタヌーン・ティのスタイルは単なる「お茶会」を超えた素敵な時間を演出してくれます。

実は私が人生の中でこのスタイルでお茶をいただくのは3度目になりまして、
初めていただいたのは独身の時、当時勤めていた会社の同僚と一緒に行ったシンガポールラッフルズホテル ティフィン・ルームのハイティーでした。(シンガポールでは「ハイティー」と呼ばれることが多く、洋菓子の他に点心もふるまわれます)

2度目は2002年の夏、香港・ペニンシュラホテルのアフタヌーンティ。このとき香港は既に中国に返還されていましたが、ペニンシュラホテルのアフタヌーンティは完全なイングリッシュ・スタイルで、点心は出なかったと記憶しています。その日は朝が中華粥、昼は飲茶でしたから、紅茶とお菓子が疲れた身体に心地よく感じられたのを覚えています。

そして3度目の正直が、東京の帝国ホテル
アフタヌーンティのスタンドが出てくる前に、まずは小さなお皿とカップで「アミューズ」と「スープ」が出てきました。

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そして、飲み物の最初の一杯はもちろん紅茶。オリジナルブレンドのホットです。
2杯目以降は、紅茶以外のフレーバーティやアイスティ、コーヒー、カフェオレ、ジュース類なども追加料金無しでオーダーできますが、やはり紅茶がすっきりとして香りもよく、飲みやすく・・・でもコーヒーも味わい深くとても美味しかったです。

お料理の写真ですが、最初のアミューズ、スープが出たところで夕方の5時を過ぎ、室内の証明がぐっと落ちてバー風に変わりました。なのでスタンドの写真は暗くなっています。

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一番下の段は、サンドイッチ(オープンサンド、ロールサンド、キッシュ)
二段目の段は、スコーンとメロンパン。スコーンにはもちろんクロテッド・クリームとジャムを付けていただきます。
一番上の段は、季節のお菓子。ケーキが2種類に小さなマカロン、シュークリームでした。

演奏会の感想を各自述べ合いながらゆっくりといただき、紅茶やコーヒーもいただいて、外の大雨のことなどすっかり忘れて優雅な時間を過ごせました。
ホントに、このために夜な夜な練習を頑張ったといっても過言ではありません


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そして、ラウンジの入り口には朝ドラ「マッサン」にちなんでニッカウヰスキーの「竹鶴」と「余市」のヴィンテージものに「竹鶴政孝・リタ夫妻」(ドラマでは亀山政春・エリー夫妻)の写真が飾られていました。

あっという間に2時間以上が過ぎてしまい、台風も心配だからそろそろ帰ろうと外にでたら、かなりヤバイ雨と風になっていたのですが・・・

そうそう、今になって気がついたのですが、ペニンシュラホテル東京でもしアフタヌーンティができたとしても、10月だけは「ピンクリボンキャンペーン」でアフテヌーンティセットもピンク色になっているのだそうです。ペニンシュラホテル全体がピンクリボン運動に協力しているとかで・・・
演奏会に出てくるサークルOGメンバーには、私が乳がんを患ったことを知らない後輩も多いのです。もちろん知っている友人や先輩もいますが・・・ピンクリボンキャンペーンのアフタヌーンティセットを見たら、私がなんとなく居心地が悪くなってしまいそうです・・・病気がらみのイベントで来ているワケではないのに、ピアノの発表会の打ち上げという席で、乳がんを敢えて意識したくはありません。だから、ペニンシュラの予約が取れなくて、帝国ホテルでいただけたから良かったとますます思ってしまったのでした。

それにしても、今回の帝国ホテルで一番損したのは娘だったかもしれません。
本番1週間前まで、夫は当日は休日出勤の可能性が極めて濃厚だと言われていました。そして私自身がこのアフタヌーンティの出欠の取りまとめをしていたこともあり、参加者の同意をいただいて娘を同伴する予定になっていました。
しかし、直前になって夫の休日出勤は回避され、演奏会には娘と一緒にホールに来てくれました。そして、打ち上げは「大人だけで楽しみましょう」ということになり、娘が密かに楽しみにしていた帝国ホテルは、サイゼリヤになってしまったのです
娘はこのことでピアノの先生に文句をいっていましたが、帝国ホテルにデビューするのは、もう少し大人になってからにしましょうね、とやさしく諭されていました。
だから台風の中帰宅する前にベーカリーに寄ってスコーンやお菓子を買ってから帰りましたよ。