As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

西遊記~はじまりのはじまり~

我が家から一番近い小さな映画館の入っているビルが朝から尋常じゃないことになっている・・・という情報を聞きつけたのですが、今日から妖怪ウォッチの映画が始まったのでした。

ちなみに我が家では、娘は妖怪ウォッチには全く興味は無いそうなので(同級生の子は、かなりの割合でDSの妖怪ウォッチのソフトを持っているらしいですが)、見る予定はありません・・・そしてポケモンも終了です。

さて、私が密かにファンになっている香港スター、チャウ・シンチーの最新作にも「妖怪」が出てきたのでした。

イメージ 1

西遊記 ~はじまりのはじまり~
監督:チャウ・シンチー 主演:ウェン・ジャン、スー・チー

若き妖怪ハンター玄奘(ウェン・ジャン)は、“わらべ唄 三百首”を武器に妖怪たちの善の心を呼び起こそうとするがいつもうまくいかない。ある日、彼が半魚半獣の妖怪に襲われた川辺の村で、村人たちと協力して陸に上げた魔物が人間の姿に変身する。玄奘が歌うわらべ唄は全然効果がなく、逆に攻撃された彼を女性妖怪ハンターの段(スー・チー)が救う。
香港のスター、チャウ・シンチーが『ミラクル7号』以来となる監督を務めたアクション。中国の伝奇小説「西遊記」を題材に、三蔵法師孫悟空ら4人が出会う以前の物語を、チャウ・シンチー流ユーモアを交えて活写する。『海洋天堂』などのウェン・ジャンが主演を務め、ヒロインを『傷だらけの男たち』などのスー・チーが熱演。驚異の妖怪バトルや、怒とうの笑いと感動と涙の物語に夢中になる。

三蔵法師は若い頃妖怪ハンターで、おなじみの孫悟空猪八戒沙悟浄玄奘が追いかけていた妖怪だったという設定がまず、予告映像にあるように「ありえねー」「とんでもねー」なのですが、これがあの「少林サッカー」を作ったチャウ・シンチーのクォリティです。
だから、冒頭の川辺の村のシーンでも、いかにも妖怪が出てきそうな雰囲気に
「ヨーでるヨーでるヨーでるヨーでる、ようかいでるけんでられんけん
って最近やたらと聞こえてくる歌詞が頭の中を回ってしまったのですが、そこはチャウ・シンチーです。お子様NGの容赦ないシーンが展開されました。

そして、かなりの草食系男子な玄奘は、これまた師匠らしくない師匠によって、次なる妖怪ゲットの旅に出かけるのですが、その道中で個性豊かな妖怪ハンター達に出会います。ヒロインとなる段をはじめ、「虎筋蟷螂アニキ」や、足ばかりがバカデカイ「足じぃ」、そして虚弱のくせに剣の達人の「空虚王子」(なぜかオバサン4人組が担ぐ神輿に乗って出てきて、オバサンは花を撒いている・・・というよく分からん設定)、そしてそして、史上最悪の孫悟空物語は最後まで一気に怒涛の妖怪バトルとムチャクチャなシーンの連続で笑いを誘います。その中にはヒロインとの悲恋もあり、玄奘三蔵法師として西に旅立つ物語へとつながっていくのです。

とはいっても、私は映画館で見たときにはなんだかいろんなものを一気に押し流すような勢いの作品に、あまり入ってはいけませんでした。
チャウ・シンチーってこんなだったかな?少林サッカーの時はもっと入り込めたんだけどな・・・って。
ところが、1日経ってみるとなんだか可笑しさがフツフツと湧き上がってくる・・・
ホンっとにバカバカしい、薄っぺらいけど可笑しい。
ムチャクチャすぎるし、人間味が感じられた部分もあるけど、それよりも可笑しい。
確信犯的なB級映画の作りが可笑しい・・・それが、チャウ・シンチーの持ち味なんだと思います。

特に面白かったのは、白塗り、オバサンが担いだ神輿に乗って出てきた虚弱王子・・・じゃなくて空虚王子演じたショウ・ルオは台湾ではメチャクチャイケメンのスターだっていうじゃないですかそれがあの「空虚王子」今でも思い出すだけで吹き出しそうになりますね(笑)

イメージ 2