As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

うまれる。ずっと、いっしょ。

学校は明後日で授業が終わり、冬休みに入りますが、先週末からなんとなく気分は休みに近いですね…私も忘年会は今夜で終わり、これからクリスマス用に恒例のチキンとケーキを用意しようと思います。それが終わったらお正月の料理も少しずつ準備ですね。

さて、これもだいぶ前に見た作品ですが・・・

うまれる、ずっといっしょ 監督:豪田トモ ナレーション:樹木希林

安田夫妻には5歳の昊矢君がいたが、妻と前夫との間の子供である息子と血のつながりがない父慶祐さんは親子関係に苦悩していた。一方、今賢蔵さんは42年一緒に人生を歩んできた妻の順子さんを大腸がんで亡くし、途方に暮れている。そして生まれつき18トリソミーという染色体の障害のある松本家の虎大君は、1歳まで生きられる可能性は約10パーセントといわれながらも2歳になっており……。
命や家族のあり方を取り上げヒットした『うまれる』の監督とスタッフが、新たに家族について考察するドキュメンタリー。血縁のない息子との関係に悩む父親、愛妻を亡くした夫とその子供たち、重度の障害のある息子を育む夫婦という3組の家族の姿を映す。ナレーションを務めるのは個性派女優樹木希林。シリアスなテーマを優しさと笑いと涙で包み込んだ内容に心揺さぶられる。

このドキュメンタリー映画が封切られた時のイベントか何かにダンカンさんが出てきてトークショーを行ったのを、朝のワイドショーでやっているのを見てちょっと印象に残っていたのです(実際には「シンポジウム」でしたが)。映画の中には、ダンカンさんと同じく妻を癌で亡くした男性とその家族が登場していました。それで、タイミング良く横浜で見られる、しかもシネマポイントで無料で鑑賞できる、ということが分かったので思わず見に行くことにしたのです。
タイトルは「うまれる」ですが、必ずしも命の誕生ばかりが描かれるのではなく、妻を亡くした男性の家族や、妻の連れ子が自分のことを本当の父親だと思い込んでいて、真実を告げるべきか苦悩する父親、18トリソミーの懸命に生きる息子とその家族・・・と3組の家族の物語が進行していきました。丁寧な取材に基づいてそれぞれの家族が自然に振舞っていて、家族の数だけ家族のあり方があり、生まれ出る命と終える命とつながっていく命があるのだなぁと考えさせられる話になっていました。自分が今ここに生きているのは奇跡だ、とよく言いますが本当にそうなのだなぁと思わされます。ただ、映画に出てくる3家族はいずれもかなり裕福な家庭なのでは?と思われるところもあり、日本の平均的な家庭じゃないよね・・・と思ってしまったり、エンドロールに出てきた映画の製作に携わった人々の中には、疑似科学の世界では知られている香ばしさが漂う人名も発見してしまい・・・命の大切さ、人の絆について思いをめぐらせ、考えるときにファンタジー的な要素は時に必要になりますが、それが根拠となってしまったらどうなの?とも思ってしまうのでした。