As You Like It     ~気が向くままに~

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1/2成人式

私が子供の頃にはなかったこの行事、いつの間にか全国の小学校に広まっているようです。

成人の1/2、つまり10歳のお祝いのイベントなのです。実施され始めた最初の頃は授業参観でクラスごとにやっていたのが、今は4年生の学年行事として体育館等でやるところが多いようです。
その学年の先生方の考え方や生徒たちのカラーによっていろいろと趣向をこらしているようです。
とはいえ1/2成人式の基本的な内容は、

将来の夢を語る
ここまで育ててもらった親に感謝の気持ちを述べる。
親からの手紙
学年orクラスの出し物(劇、合奏、合唱など
出生時や幼い頃の写真、エピソードの披露

などがあげられます。

さて、私が先日見た1/2成人式がどんなだったかというと…

娘が昨年の12月ごろ「実行委員になった」と言ってきました。各クラスから数名の実行委員が選出され、先生の指導のもと企画立案するらしいのです。そして、当日までプログラムは内緒だと言って教えてくれませんでした。

その一方で、個人面談の際に先生から「子どもたちには内緒にしていますので見つからないように手紙を書いて個人情報袋で持たせてください」と連絡があり、〆切ギリギリまで悩んで手紙を書きました。

当日まで1週間をきった頃、それまでCDか何かを音源に合唱の練習をしていたのが、突然ピアノの伴奏付きとなったらしく、娘がその伴奏者になってしまい、前日には我が家で指揮者の子と一緒に特訓をしていました。

そして当日…朝から冷たい雨が降る底冷えのする日に体育館へ…集まった親たちは最後までコートを脱げませんでした…

内緒にしていたプログラムは、
スローガン発表
副校長先生の話
各クラスごとの出し物(娘のクラスは劇と合唱)
ひとりひとり将来の夢を発表する
子どもたちが親に感謝の気持ちを手紙に書いて、記念に作った写真立てと一緒にプレゼント。その時に親からも昨年のうちに書いておいた手紙を渡す。
学年合唱

でした。

実行委員が決めたスローガンが「お父さんとお母さんに感謝しよう」というだけあって、どのクラスも「ありがとう」がいっぱいの発表でした。それでも劇などは子どもが自ら脚本を書いたりしたこともあり、ほのぼのと笑えるところも多くて、中学生の上の子の時はみんな泣いていたけど、こういう明るい感じの1/2成人式もいいですねと言う声が懇談会で上がっていました。娘はピアノ以外に総合司会と劇の脚本も書いていて、この1/2成人式に全力投球している様子が伝わってきました。

そして、面白かった?!のが「将来の夢」
私が子どもの時は男子の8割以上が「プロ野球選手」と答えていたように思いますが、今のご時世だけあって「サッカー選手」と言う子の方が多かったです。そして「会社員」とか「公務員」と言う子も結構いたのです。「安定した生活をしたいので」と理由を述べているあたりに不安定な世相を感じました。他の学校で聞いた話ですが「医師になりたいので○○中学に受かりたい」と言った子がいたとか…

あと10年したら本当の成人式。よもや親が付き添うことはないと思うので、1/2成人式は見届けることができて良かったです。そして、キーワードとなった「感謝の気持ち」ですが、私が誰に感謝するのかと思い浮かべた時、家族や周りの方々、幼稚園や学校、習い事の先生方もそうなのですが、やはり大病をした私に子育てのチャンスを与えてくださった乳腺外科の主治医の先生方に一番の感謝をしたいと思います。