As You Like It     ~気が向くままに~

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大英博物館展

今日は梅雨らしい天気でしたが、涼しいかと思いきや、案外蒸し暑かったです。
さて、5月末の晴れて暑くなった休日に、上野の都美術館に行ってきました。
上野東京ラインが開通してから、上野まで行ったのは初めてだったのですが、これまではチンタラと京浜東北線で行くか、東京まで東海道線に乗ってから乗り換えたりしていたのですが、上野東京ラインのおかげでほぼ座ったまま非常にラクに行けるようになったというのが感想です。帰りも、上野からだと座れる確立が高いということが判明しました(でも、東京駅から東海道線に乗る場合には座れなくなってしまいました)。

娘が一緒だったので、まずは「南紀白浜以来となるパンダ」を見てから、美術館に行くことにしました。
あらかじめ上野駅構内の美術館チケット販売ブースでチケットを買っておいたのですが、私たちの前に並んでいた親子は「鳥獣戯画展」にトライしていました。この日の待ち時間(一番の目玉となっている鳥獣戯画・甲巻)は190分でした・・・

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一方の都美術館も、長蛇の列にはなっていませんでしたが、それなりに混んでいました。「大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史」を見たくて行ったのです。
ロンドンにある大英博物館には、私も一度だけイギリスへ旅行した2003年の夏に行ってきました。もちろん1日だけでとても回れるようなところではないのですが、古代エジプトに関する展示物がいっぱいあって、あの「ロゼッタ・ストーン」を前にして感動したことは覚えています。
今回の大英博物館展のテーマは、700万点を超える収蔵品から選び出した100作品を通じて、200万年前から現代に至る人類の創造の歴史を読み解こうとする試みでした。たった100点なんて・・・と思ったのですが、どれもこれも見ごたえのある100点でした。そして、他の美術展よりも子供が多く目に付きました。

タンザニアのオルドヴァイ渓谷で発見された、140万〜120万年前に使われていたという、人類最初期の道具である握り斧(この頃は人類というより、類人猿から人類への進化の途中ですね)が、この展覧会の1番目の「モノ」でした。
これらの「モノ」を鑑賞しながら世界各地の歴史が学べてしまうのです。
なんだか、世界ふしぎ発見みたいですね。

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紀元前2500年頃、メソポタミアの古代都市ウルの王家の墓で見つかったという
「ウルのスタンダード」歴史上もっとも良く知られた「箱」なのですが、何に使われていたのかは分かりません。

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そしてこれはこの展覧会の最大の目玉となった「ルイス島のチェス駒」
1150〜1200年におそらくノルウェーで製作され、イギリス・スコットランドのルイス島へ持ち込まれたとされるこのチェス駒は「ハリー・ポッターと賢者の石」に出てきます。娘がこの展覧会に行きたいといったのも、このチェス駒を見ることができると知ったからなのです。

世界各地の歴史を彩る「モノ」たちをじっくりと見ながらの歴史の旅、なかなか面白かったですよ。上野での開催は28日までなので、見たい方はお急ぎください。