海街diary

猛暑の毎日が延々と続いています・・・

そんな中でも、昨日の夜は「神奈川新聞花火大会」に行ってきました

やっぱり夏は花火大会だわ～と思っていたら、京浜東北線の架線切断事故で、電車が動かなくなっていました夫の機転で京浜急行とバスを乗り継いで帰ってこられましたが、東海道線沿線の知人は帰宅が深夜になってしまったと思われます。

一夜明けたらダイヤは元に戻っていましたが、ちょっとドキドキしながら仕事に行きました。

さて、遅れまくっている映画のレビューも進めていきますね。

海街diary   監督：是枝裕和　

主演：綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず

鎌倉で暮らす、幸（綾瀬はるか）、佳乃（長澤まさみ）、千佳（夏帆）。そんな彼女たちのもとに、15年前に姿を消した父親が亡くなったという知らせが届く。葬儀が執り行われる山形へと向かった三人は、そこで父とほかの女性の間に生まれた異母妹すず（広瀬すず）と対面する。身寄りがいなくなった今後の生活を前にしながらも、気丈かつ毅然と振る舞おうとするすず。その姿を見た幸は、彼女に鎌倉で自分たちと一緒に暮らさないかと持ち掛ける。こうして鎌倉での生活がスタートするが……。

ベストセラーを誇る吉田秋生のコミックを実写化したドラマ。鎌倉に暮らす3姉妹と父親がほかの女性ともうけた異母妹が共同生活を送る中、さまざまな出来事を経て家族の絆を深めていく姿を追う。メガホンを取るのは、『そして父になる』などの是枝裕和。テレビドラマ「八重の桜」などの綾瀬はるか、『潔く柔く　きよくやわく』などの長澤まさみのほか、夏帆や広瀬すずらが共演。実力派女優たちが繰り出す妙演はもちろん、舞台となる鎌倉の美しい四季の風景も見どころ。

是枝裕和さん監督の作品といえば、一昨年の福山雅治さん主演の「そして父になる」の記憶が新しいです。「そして父になる」と同様にこの作品もカンヌ国際映画祭に出品されましたが、受賞はなりませんでした。

4姉妹の物語ということで、なんとなく「若草物語」のイメージがあったのですが、それぞれ違う性格の4姉妹の個性が光っているところは、若草物語と似ているような・・・でも違いますよね。鎌倉も全く土地勘がないところではないので、美しい景色が見ていて楽しかったです。物語自体は、いくつかの小さな盛り上がりはあるものの、大事件が起こるわけではないので、四季折々の風景が物語に彩を添えてくれます。もしこの物語の舞台が横浜になってしまったら、全く違った色になってしまったでしょう。

4人の姉妹が和気藹々と暮らす中で、それぞれがぶつかっている問題があって、それを乗り越えようとしていて・・・異母妹のすずの思い、しっかりものの長女と言われながらも、両親を許せなくなったきっかけとなった「不倫」に自分も悩んでいた幸の思い・・・2人の心が本当に通じ合ったのかな？と思われたクライマックスのシーンも淡々と物語が進んで、鎌倉と海の景色の中に溶けてしまったように感じました。

ただ、やはり前作「そして父になる」を見た自分としては、この作品が無冠となってしまったのが、分かるような気もしたのでした。見ていて心地よい気持ちになれるけれど、それ以上に心に静かなインパクトがあったかというと、そうではなかったように思います。