As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

バケモノの子

さっきまで「ほんとにあった怖い話」を見てました。
まあ、芥川賞作家となった又吉さんが主演の短いドラマがあるから見ていたのですが・・・それにしても、このドラマ毎回最初の話がいちばんインパクトがあるんですよねどんな展開で来るのかおおよそ予想は付くのですが・・・それにしてもドアいっぱいの女の顔・・・ビビるわ

さて、夏休み映画の感想がまだまだ滞っていますので、書いていきますね。

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バケモノの子 監督:細田守 声の主演:役所広司宮崎あおい広瀬すず

人間界「渋谷」とバケモノ界「渋天街」は、交わることのない二つの世界。ある日、渋谷にいた少年が渋天街のバケモノ・熊徹に出会う。少年は強くなるために渋天街で熊徹の弟子となり、熊徹は少年を九太と命名。ある日、成長して渋谷へ戻った九太は、高校生の楓から新しい世界や価値観を吸収し、生きるべき世界を模索するように。そんな中、両世界を巻き込む事件が起こり……。
サマーウォーズ』などの細田守が監督を務め、人間界とバケモノ界が存在するパラレルワールドを舞台に孤独な少年とバケモノの交流を描くアニメーション。人間界「渋谷」で一人ぼっちの少年と、バケモノ界「渋天街」で孤独なバケモノ。本来出会うはずのない彼らが繰り広げる修行と冒険を映す。バケモノと少年の声を役所広司宮崎あおいが担当するほか、染谷将太広瀬すずら人気俳優が声優として名を連ねる。不幸な少年が身勝手なバケモノとの出会いにより成長し、絆を深めていく感動的な物語に期待。

この夏はジブリの長編がなかったから、必然的に?!細田監督の新作に興味が向きました。NHKのドキュメンタリーでも細田監督がこの作品を完成させるまでの日々に密着していました。前作の「おおかみこどもの雨と雪」が予想以上に良かったので、新しい作品が封切られたらぜひ見に行きたいと思っていたのでした。

「バケモノの子」は「おおかみこども~」以上にファンタジーな世界でしたが、バケモノ世界とは対称的に現実の渋谷があまりにリアルだったので笑ってしまいました。
九太と熊徹の関係が最初はぎこちないんだけど、次第に絆が深くなっていくところや、青年になって現実世界とバケモノ界を行き来するようになり、楓と出会い、父親と再会し…自分がどう生きていったらいいのか悩むところなど、少年の成長物語として楽しめたと思います。
でもちょっと「盛りすぎ感」も否めなかったかなぁと思います。特に後半はいろいろありすぎてクライマックス(熊徹が心の剣に)が霞んでしまった感じがしました。あのラストだったから九太はレンに戻ったのかなと思うのですが。

バケモノたちはなんだか「千と千尋の神隠し」に出てきた神様たちみたいで、ジブリ作品と細田作品の方向性の違い、みたいなのはまだ素人には分かりづらいなと思います。とは言っても、夏休みに家族で楽しめる作品になったのではないでしょうか?

個人的には、あのウサギの神様みたいな「宗師」が気に入りました(最初「尊師」に聞こえて焦りました)。声が津川雅彦さんってのがまた良かったですね(笑)でも、何の説明もなかった「チコ」は何だったんだろう…やっぱりジブリを意識してた?!