先生と迷い猫
今さら感がありますけど、先週末のフィギュアの中国杯、真央ちゃん復帰戦でいきなり優勝でしたねフリーの「蝶々夫人」が、ジャパンオープンで見た時よりいくつかのミスがあったのですが、これからもっともっと完成に向かっていくのだろうと思います。
さて、この秋に見た映画のレビューもすすめていかないといけません。
「猫が主役の映画」といえば、この作品の前に見た「猫侍」の印象もかなり強烈ですが(こちらは猫の名演技だけではなく、コメディータッチの時代劇としての作り方の方がより印象的ですね)、こちらで主演を務める三毛猫の「ドロップ」ちゃんも猫侍の「あなご」ちゃんとはまた違った大物女優ぶりを発揮しています。この作品の前には、朝ドラの「あまちゃん」で夏ばっぱの飼い猫を演じていたそうですから、役者経験が豊富なにゃんこなのです。野良猫でありながら、町のさまざまな場所(美容院、パン屋、クリーニング屋、バス停・・・)で「タマコ」「ソラ」「ちひろ」etc. とさまざまな名前を付けられて愛されていたミイ。妻に先立たれ、校長の職を辞した堅物で偏屈な「先生」は、ミイを見る度に妻を思い出してしまうからと追い払ってしまいます。そしてミイがいなくなってしまった後、町の人々との交流を通して自分と向き合った「先生」は本気でミイを探すのですが・・・あの結末は、どう解釈したらいいのでしょうか?いくつかの伏線(猫が殺された事件)も回収されること無く映画は終わってしまいましたが、ミイは帰ってきたのかこなかったのか、見た人が思い思いに自分で結末を見つければいいのでしょうか?
「猫侍」とは対極を行くほっこりしたヒューマンストーリーは、これも秋晴れが良く似合いそうな余韻が残りました。