As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

TSUKEMEN LIVE 2015

11月も明日で終わりになってしまいますが・・・
昨日のNHK杯、ユヅル君のあのフリー、見ました?
いやもう、何と言ったらいいのか言葉が出てきませんでした。
「次元が違います」というアナウンサーのひとことが、全てを物語っていたと思います。本当に現実を見ているの?マジで陰陽師が降りてきてしまったのではないの?としばし夢か現か考えてしまったほどの、伝説を越える伝説となるであろうFSでした。



さて、季節はもうすぐ冬に入りますが、やはり「芸術の秋」とは言ったもので、美術館やコンサートに行く機会も他の季節より多いような気がします。ちょうど1年前には、かの千住真理子さんのストラティヴァリウスを聴いたのですが、今年はヴァイオリンとピアノによる男子3人組のアンサンブルユニット「TSUKEMEN」のステージを見てきました。

TSUKEMEN・・・文字通りに「つけめん」と読むのですが、みなさんなかなかの「イケメン」です。「イケメン」だからユニット名が「つけめん」なのでしょうか?まさか「ラーメン、つけめん、ぼくイケメン」のノリでそう名付けてしまったのでしょうか?そして、一見ふざけているような名前のユニットがどんな音楽を紡ぎだすのでしょうか?

答えは、TSUKEMENの音楽だったのです。ピアノとヴァイオリンですから、クラシックはもちろんのこと、ポピュラー、ジャズ、インストゥルメンタル、アニメやゲーム音楽、そして彼らが作曲したオリジナル曲・・・3人とも音大を卒業したプロフィールの持ち主ですので、演奏技術は実に巧みでありながら、彼ららしい音楽になっていました。そして、なぜユニット名が「TSUKEMEN」なのかというと、3人の名前が、TAIRIKU、SUGURU、KENTAなので、それぞれの冒頭のスペル「T」「SU」「KE」を取り出し、そこに「MEN」を付けて「TSUKEMEN」にしたのだそうです。さらなるおまけの話として、実はユニットのリーダー「TAIRIKU」は、本名を佐田大陸さんといい、あのさだまさしさんの息子さんなのですが、「お前らイケメンまでいかないからツケメンぐらいだろ」と言われたのがきっかけでそうなったとも言われています。

今回のステージは、最新のアルバム「TSUKEMEN CINEMAS」から数曲、そして彼らのオリジナル曲も合わせたものでした。ジュラシック・パークに始まり、シンドラーのリストムーン・リバーパイレーツ・オブ・カリビアン、そしてスターウォーズ・・・変わったところではあの「仁義なき戦い」をモチーフにした曲もありました。そのステージは、楽器本来が持つ音、生音にこだわっていて音響機材を使わないのですが、だからこそヴァイオリンもピアノも美しくも力強い響きが伝わってきました。
ゆるぎないクラシックの演奏技術を持っているからこその、アレンジの効いたオリジナル音楽が生み出せるのでしょうか?まだまだ若手のこのユニット、知る人ぞ知るグループだと思いますので、ぜひ1度味わっていただければと思います。
ちなみに、さだまさしさんの息子さんがいるからといって、レパートリーに「精霊流し」とか「関白宣言」などはありません。