俺物語！

あっという間に12月ですよ・・・

とはいえまだ日中は秋の延長のような気温のことが多いです。

さて、こちらの映画も気になっていたので見に行ってきました。

俺物語！　監督：河合勇人　主演：鈴木亮平、坂口健太郎、永野芽郁

情に厚い硬派な日本男児の剛田猛男（鈴木亮平）は、ごつくて大きな体を持ちながらも、女子にモテない高校1年生。ある日、彼はしつこいナンパから助け出した女子高生の大和凛子（永野芽郁）のことを好きになってしまうが、後日再会した際、彼女が猛男の幼なじみであるイケメン砂川誠（坂口健太郎）のことが好きだと気付いてしまう。落胆しながらも凛子と砂川の仲を取り持とうとする猛男だったが……。

「別冊マーガレット」で連載され、高校生とは思えないゴツい見た目と巨体の持ち主が主人公という異色の内容で話題を呼んだ少女漫画を実写映画化。仲間からの信望は厚いがモテない男子高校生の純愛を、『映画　鈴木先生』などの河合勇人監督が描く。見た目に反して純情な主人公を、『HK/変態仮面』などの鈴木亮平が体重を30キロも増やして熱演。彼が思いを寄せる女子高生にモデルとしても活躍する永野芽郁、主人公の親友であるイケメンを『娚の一生』などの坂口健太郎が演じる。

この映画の主演、鈴木亮平さんは「天皇の料理番」で結核にかかってしまった主人公の兄を演じるために20kgも減量したのですが、その後にこの作品に出るために30kgも体重を増やしたのだそうです。短期間にそんなに体重が増減して身体は大丈夫なの？と心配になってしまったのですが・・・

それに、今から高校生の役なんてできるの？と、公開されるまでは凄い不安要素があったのですが、蓋を開けると意外なほどレビューは高評価になっていました。
そして実際に作品を見て、好評なワケが分かるような気がしたのでした。

物語の冒頭は、まさかの「中学の卒業式」から始まったのですが、学ラン姿の鈴木亮平さんに何ら違和感を覚えず、メインの高校生編も「まんま高校生」に見えたのはスゴい、ハンパない演技力だからできたことでしょう。親友の砂川くんを演じた坂口健太郎さんも、コウノドリでは新生児科医を演じていますが、この映画ではイケメン高校生になっていました。

さて、少しネタバレとなりますが、鈴木亮平さん演じる主人公は「剛田猛男」という、まるでジャイアンがそのまま成長したかのような名前です。この猛男が可愛い清楚な女子高生に一目惚れします。実は彼女も猛男が好きになっているのに、猛男はそれに気付く余地もなく、砂川くんを好きになっているのだと完全に思いこんでいるので、二人がすれ違っていく様子がまるでアンジャッシュのコントみたいになっています。それが嫌みっぽくもわざとらしくもなくて、かえって二人の交わらない切ない想いが伝わってくるものだから、なんだかキュンとしてしまうのです。
猛男のキャラ、猛男の両親のキャラも漫画の世界観そのままなのですが、実写化したときに感じてしまう不自然さがほぼ感じられなかったのも演技のなせる技だったのでしょうか？見たらびっくり満足度の高い作品でした。

あと、エンドロールの後に最高？！のラストが待っていますので、最後まで席を立ってはいけませんよ。