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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

年末年始修学旅行 その5 ~晴明神社~

私のバイト先は今月が繁忙期、今週は仕事続きであっという間に終わりました…
だから,1月はインフルエンザになどかかっている場合ではないのです。
来週だけ頑張ったら,その後はしばらくのんびりできそうです。

さて,年が明けてから延々と書いてきた京都と奈良の旅の記事もいい加減飽きてきたと思いますので,そろそろ終わりにしようと思います。

前回の記事では「金閣銀閣」のことを書きましたが・・・
銀閣は京都の東の端の方にあって,金閣は対照的な位置にあります。
銀閣から金閣方面へ移動するのにはタクシーを使いましたが,金閣へ直行したのではなく,途中で下車しているのです。

この時のタクシーの運転手さんはいろいろと車窓から見える風景を開設してくださり,京都大学の次は同志社大学の前を通り,そのすぐそばには公家の名門,二条家冷泉家の邸もあることを教えてくださいました。さらには京都御所の傍も通った関係で,「花燃ゆ」で久坂玄端が壮絶に戦った「蛤御門」の前も通ってくれました。
そんな話をしているうちに,タクシーが着いたのが「晴明神社」です。

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これまで寄ってきた寺社とは違い「歴史の教科書」に出ることはほとんどありませんが,今年大ブレイクした神社です

平安時代陰陽師安倍晴明を祀ったこの神社は晴明の没後1005年に時の帝である一条天皇が晴明の邸跡に創建しました。つまり,平等院金閣銀閣よりも歴史の古い神社なのです。
陰陽師は宮中の占術や呪術、祭祀を司る役職ですが,占いや吉凶,暦を定めるには天文学の知識が必要であり,ファンタジーと科学が混在する不思議な役職といえそうです。そして,安倍晴明天文博士となり,村上天皇から一条天皇まで5代の帝に仕えてその吉凶を占い,また藤原道長の信頼も厚かったのですが,没後彼の業績は次第に神格化され,式神を操っては悪霊や魔物と戦う神秘的な逸話が残されていきます。
そして,現在でも小説や漫画,ゲーム,ドラマなど多くのメディアで陰陽師安倍晴明が取り上げられ,野村萬斎さんや市川染五郎さん,SMAP稲垣吾郎さん等が晴明を演じています。
そういえば,この旅行の出発前夜にテレビで「映画 源氏物語 千年の謎」がオンエアされていたのですが,この時の晴明役は窪塚洋介さん,道長役は東山紀之さんでした。

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さて,ここ数年の「陰陽師ブーム」もあって参拝客が増えつつあったこの神社が2015年に一層の大ブレイクを果たした理由はもちろんみなさまお分かりかと思いますが・・・25年前の修学旅行の際はまるっきりスルーだったこの神社に今回ワタクシが寄りたかった理由,そして歴史の授業で覚えなくてはいけないこと以上に娘が行きたかった理由とは・・・もちろんコレなのです。


次元が違う歴代最高得点を記録したユヅくんの「SEIMEI」です
ワタクシは個人的にはグランプリファイナルよりもNHK杯の演技のほうが好きです。
もうホントに,晴明が乗り移ってしまったのではないかと思うくらい神がかった滑りでしたよね~
羽生くんは今シーズンの前に晴明神社に参拝し,また演技を作るために映画「陰陽師」で晴明を演じた野村萬斎さんに教えを請いに行っています。
そして,ここでいちばん見たかったのはコレなのです。

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羽生くんが奉納した絵馬です
鈴木明子さんが奉納した絵馬もありますね~
もう,安倍晴明だけじゃなくてプーさんも一緒に祀ってあげてよって感じです。
娘もさっそく絵馬を買って,学力向上のお願いとともに「羽生くんの世界選手権優勝」を祈願していました。
伝説の陰陽師が再び見られるのを楽しみにしたいと思います。

そして翌日…元日の朝に東大寺を参拝してから、名阪国道三重県に抜けて、伊勢の夫の祖母宅に新年の挨拶に行き、真夜中に横浜へ帰ってきました。だから、今回は伊勢神宮へは行かなかったのです。
帰って来てすぐ、2日の夜には横浜中華街で新年会がありましたが、どことなくのどかだった奈良の風景と比べると、やっぱり横浜は人が多いわと思ったのでした。