As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

人間ドック騒動

今年もこの時期恒例となった「医療費控除」の書類作成がようやく終わろうとしています。ちまちまと細かい作業が大変なのですが、終わった時の達成感は大きいです。そして書類を郵送で送ってから数週間、忘れた頃に還付金が振り込まれるのでまるでお小遣いをもらったような気分になります

さて「今だから笑って話せる」ことなのですが、実は我が家は晩秋から1月まで人間ドックに端を発する騒動に巻き込まれていました・・・

昨年秋のこと。
夫が11月に脳ドックを受ける」と言い出しました。
職場の健康診断は毎年受けていますが、40歳を過ぎたことをきっかけに、脳動脈瘤などがないかどうか、1度脳のMRIを受けたいというのです。そして横浜市内の人間ドッグ専用の検診センターに予約を入れました。この脳ドック、なんと「グルーポン」のおかげて半額で受けられました。そして脳ドックの他にオプションで「腹部超音波」検査も入れました。検査は滞りなく終わり、結果は約2週間後に郵送で送られてくるとのことでした。

ところが、検査から1週間後に分厚い封筒が届いたのです。
なんだかイヤな予感がしました。
開けてみると・・・メインの脳ドックの結果は何も異常がありませんでした。
それにほっとしていると、オプションの腹部超音波の結果が、要精検となっていたのです。
「腎腫瘤の疑い」と書かれてありました。腫瘤とはしこりのことです。つまり腫瘍のようなものがある疑いがあるというのです。

ネットで検索すると、
腎臓の腫瘍で、良性のものは全体の一割程度。腎臓癌のことが圧倒的に多い。近年腎臓癌は、血尿などの症状が出る前に人間ドック等で偶然発見されることの方が多くなっているー

それを見たときの、私の驚きというか恐怖に包まれた気持ちといったら・・・
病気というのは、それがふりかかってきた当の本人よりも家族や周囲の人の方の動揺もかなり大きいのではないかと思います。「替われるものなら替わりたい」と思うからかもしれませんね。

書類が届いてから1週間後に、検診センターで結果の説明を受ける診察がありました。超音波検査で「腎腫瘤」と書かれてあったものは、いかにも腫瘍っぽいものではなく、一見「腎のう胞」に見えるが、その中に石灰化のようなものが見えるのでやはり精密検査(造影剤を入れたCT撮影)による鑑定が必要とのことでした。ただの「腎のう胞」は加齢にともなって現れるものなので心配ないそうですが、その中に石灰化があると「腎のう胞癌」であることがたまにあるそうです。また合わせて、胃カメラ、大腸ファイバーの検査も受けて、胃がんと大腸がんがないかどうかも調べてほしいとのことでした。

これらの検査は最初は検診センターで行う予定でしたが、その後紆余曲折あり、自宅近くの総合病院の泌尿器科と消化器内科を受診して行うことになりました。まずは12月に造影剤CT検査があり、上半身を撮影しました。結果は数日後の外来で聞くことになり、この診察には私も同行することになりました。

診察室に呼ばれるまでのドキドキ具合といったら、乳腺外科の診察に呼ばれる前以上のモノでしたよ・・・

結果は「何も異常はなく、良性の病変等も見られない」ということでした。
もう一気に全身が脱力しました。
「でも、エコーでは石灰化を伴った腎のう胞が見られていましたよね。それは写っているのですか?」と聞いたところ、のう胞もまったく写っていないというのです。
おそらくエコー検査の時に他のものが腎腫瘤のように見えてしまった可能性が高いでしょう、とのことでしたので全く心配ないそうです。今後はこの病院で腎臓に病変がないか経過観察をするのでは?と思っていましたが、その必要もありませんと言われてしまいました。

そして、胃カメラと大腸ファイバーも何も異常はありませんでした。
夫は数年前にピロリ菌の検査で陽性だったので、ピロリ菌除去の薬を飲んでいます。だから胃カメラは大丈夫だと思ったし、市の大腸がん検診も1年前に受けて何も異常がなかったので、こちらも大丈夫だと思っていましたが、やはり結果を聞いて本当に安心しました。義両親もこの結果を聞くまでは本当に心配していたそうです。

夫の「人間ドック騒動」が1月末にようやく収束してから数日後、今度は私の腹部超音波検査がありました。
私は検査が終わった後に、実は夫が腹部超音波で引っかかって・・・と主治医に今回のCT検査の話をしました。「腎臓に何もなくて良かったわね」と先生はおっしゃった後、
「腎臓は背面にある臓器なこともあり、エコーの当て方によっては腎臓の近くにある大腸やその内容物が写ってしまうことがあって・・・特に大腸の内容物がいかにもそれっぽく見えてしまうこともあるんですよ」

それって・・・もしや・・・

ズバリそれはでした

この数ヶ月、我が家は本当に「ウ○コ」に振り回されていたのです・・・
癌ではないかとビクビクしていたのは「ウ○コ」だったのか・・・

とはいえ、これからも定期的な検診で病気を早期発見することが大切ですね。今年は2年に1度の大腸がん検診を受けることにしましょう。