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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

あそぶ浮世絵 ねこづくし

連休の谷間の平日、仕事を休みにしている人も多いかと思いますが、我が家はみんな通常通りに学校や仕事に行ってました。でも1日だけ仕事に行けばまたお休みだからね

さて、今週末まで横浜のそごう美術館で開催されている展覧会にバイト帰りに行ってきました。ちょうどチケットをかなりお得な値段でゲットできたのです。

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日本で猫がペットとして飼われるようになったのは平安時代からだったそうですが、当初は貴族たちが愛玩していた猫たちも江戸時代には庶民の間で親しまれるようになりました。そして、浮世絵の中にも多くの猫たちが描かれるようになったのです。
この展覧会では、日本有数の浮世絵コレクションとして知られる平木浮世絵財団の所蔵品から、歌川国芳をはじめ、歌川広重月岡芳年などが手掛けた猫の登場する浮世絵約140点が展示され、なかなかボリュームと見ごたえがありました。

前半は「美人画の中に登場する猫」がメインの作品でした。
源氏物語の「若菜上」で女三宮の飼っている猫が御簾にじゃれて柏木がその姿を目撃してしまうシーンは浮世絵の題材として何人もの画家が描いています。
また、町娘や武家や商家の夫人のそばでじゃれていたりいたずらしている猫の姿もいきいきと描かれていました。

後半は「擬人化された猫」がテーマとなります。
幕末から明治にかけては子供向けの浮世絵「おもちゃ絵」がたくさん創られ、子どもたちの教材となっていました。その中には擬人化された猫がたくさん出てきます。当時の流行を取り入れたり、温泉に行ったりとユーモラスな姿がたくさんありました。
最後には、歌舞伎の「梅初春五十三駅」に出てくる化け猫を描いた作品群も展示され、猫が愛玩されただけではなく、その神秘性から妖怪視された一面も見ることができました。

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写真はお遊び企画の「横浜百景」
歌川広重の「名所江戸百景 浅草田圃酉の町詣」にヨコハマらしい風景をはめこんだパネルがいくつかありました。これは氷川丸です。

そういえば、浮世絵に描かれていた飼い猫はみんな「赤い首輪に鈴」がついていたのです。当時の飼い猫はそのスタイルがスタンダード。これはまさに「猫侍」の玉之丞ですね

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