ロクヨン 前編・後編
昨日のお昼の大雨には参りました…
いっときでしたがJRが止まってしまったので、夕方中目黒のプチVOLサロンには行けないかもしれないと焦りましたが、そのころには小康状態になっていて良かったです。
さて、こちらも見てからだいぶ時間が過ぎてしまいました・・・
もう一気に前編、後編いきますね。
わずか7日で終わった昭和64年。その年に起きた少女誘拐殺人事件、“ロクヨン”から14年が経過し、未解決のまま時効が近づいていた。そのロクヨンの捜査に携っていた警務部秘書課広報室の広報官・三上義信（佐藤浩市）は、記者クラブとの不和、刑事部と警務部のあつれき、ロクヨンを模倣したような誘拐事件に直面し……。
『半落ち』などの原作者・横山秀夫が執筆した小説を、佐藤浩市ほか豪華キャストで映画化した犯罪ドラマの前編。平成へと年号が変わる直前の昭和64年に起きた未解決の誘拐事件「ロクヨン」をめぐり、県警警務部の広報官を主人公に警察内部の対立や県警記者クラブとの衝突などを浮き彫りにしていく。監督は『ヘヴンズ ストーリー』などの瀬々敬久。主演の佐藤のほか、綾野剛、榮倉奈々、瑛太らが出演。緊張感あふれる演出と演技で描かれる、お蔵入り事件の謎や登場人物たちの確執に注目。
「クライマーズ・ハイ」などで知られる横山秀夫の原作を基に、『感染列島』などの瀬々敬久監督と『ザ・マジックアワー』などの佐藤浩市主演で映画化した犯罪ドラマの後編。昭和時代の最後の1週間にあたる昭和64年に起きた未解決誘拐事件と、新たに発生した類似の事件の謎に迫る。県警の広報官を演じる佐藤のほか、綾野剛、榮倉奈々、永瀬正敏、三浦友和ら豪華キャストが集結。事件の行く末はもちろん、警察と記者クラブとの摩擦や警察内の対立、主人公の娘の行方など怒とうの展開に目がくぎ付け。
横山秀夫さん原作の映画というと、10年近く前に見た「クライマーズ・ハイ」の印象が強いですが、この作品も基本的なテイストはやはり男たちの群像劇だなぁと思いました。「クライマーズ・ハイ」は新聞社が舞台で、一匹狼的な存在の遊軍記者が主人公なのですが、この作品は警察が舞台となり、事件が起こった当時担当捜査官だった刑事がその後広報に異動し、時効まであと1年となってから事件が動いていくというストーリーです。警察内部での刑事部と警務部の軋轢、記者クラブとの対立、東京の本庁から来るキャリア官僚にポストを奪われる・・・などの様々な人間関係の対立事項が同時に動いていきます。また、事件当初に警察が起こした痛恨のミスとそれを隠匿する組織、自らを責めて警察を辞めて引きこもりになってしまった青年や、ロクヨン模倣事件の勃発など、前編・後編に分けないととても物語が入りきらない壮大なスケールの作品で、話の展開から目が離せず、事件が解決したときには「やっと終わった・・・」と心の中でつぶやいてしまいました。そして物語に登場するひとりひとりが「チョイ役」ではなくどれもこれも重い役だったりします。
昭和が終わって28年（物語は平成14年の設定ですが）、ようやく事件に関わった人々にとっての昭和が終わったのだろうと思えましたが、とにかく怒涛のストーリーなので「疲れていないとき」に鑑賞することをオススメします。でも見ごたえはあります。
それから、映画の結末は原作とは違うそうですが・・・
原作を知っている人からはあまり評判が良くないようです。
そうですね・・・原作を知らずに見ている私のような鑑賞者も多いので、話の本筋は変えなくても良かったのかもしれません。
