ひどすぎる

ここのところ地震が続くなぁと思っていたら、茨城で震度5でした。
甚大な被害をもたらす地震がいつ起きても不思議ではないのですよね…

昨日の朝です。
普段よりも早く起きた夫がリビングに行ったのですが、直後にすごい声がしました。

「相模原でとんでもない事件が起きてるぞ」

こんな早朝から何？と思い、
「いったい何が起こったのよ？」とまだ布団の中から聞くと、

「一人の男が十何人も殺しているんだよ」

実はここ１ヶ月ほど、私は仕事の入っていない時に「ようつべ」で横溝正史の金田一耕助シリーズを見まくっていました。夏になると劇場公開される映画がいわゆるハリウッド大作や子供向けの作品が多くなり、邦画のサスペンスやヒューマンドラマ系を好む私はあまり映画館に行きたいと思わなくなっていたのです。その代わりといっては難ですが、実は金田一耕助の名前は知っているが話を良く知らないできてしまったので、一度見ておこうと思い、アップされていたものを次から次に見ていました。犬神家の一族、八つ墓村、迷路荘の惨劇、悪魔が来りて笛を吹く、女王蜂、悪魔の手毬唄、獄門島…

そのせいでしょう。事件の一報を耳にして最初に脳裏に浮かんだのが、

「八つ墓村みたいなことが起こったというわけ？」

ということでした。
八つ墓村のモデルとも言われる昭和13年に起きた津山事件のこともすぐに連想してしまいましたが、今回の事件はそれとは本質的に異なります。

夜間に起きた事件であること、単独犯により多くの犠牲者が出たことなどが、津山事件に似ているせいか、テレビでもチラリと触れられていたし、津山事件や八つ墓村といった言葉がTwitterのトレンド入りしていました。

でもこれは全然違う。
あまりにもひどすぎる。
それ以外に何が言えよう。

もちろん、重いハンディのある方を取り巻く現状は厳しい面もあれば、きれいごとで済まないところもあるでしょう。

でもだからってアンタが決めることではないんだよ。

容疑者が学生時代に小学校教諭を目指して教育実習をしていたということ、教師の家庭に育ったらしいこと、事件の数か月前からの言動の数々、出頭する前のTwitter、笑顔の送検、何よりその残忍な犯行…いい加減気分が悪くなり、ニュースも見たくなくなりました。

単に取り調べて裁判して判決に乗っ取り刑罰に処すだけでいいのかな？でも現状ではこれしかできないよね…法制度を変えられる？

犠牲になられた方のご冥福をお祈りするとともに、施設に残っている方々の心の傷はどれ程のものかと思うばかりです。