As You Like It     ~気が向くままに~

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寒川神社

晴れたのは何日ぶりでしょう?
もう家中が洗濯物の室内干しの匂いでイヤになっていました。

さてこの秋から、娘は毎週日曜に塾の茅ヶ崎教室にカンヅメにされることになりました。
通常は自宅近くの教室での授業ですが、日曜の講座は「入試問題研究」となり、秋からは志望校別に校舎が分かれるのです。
一緒に行く友人がいることもあり、毎回付いて行くことはしませんが、それでも初回くらいは現地まで付いて行き場所の確認をすることにしました。
茅ヶ崎に付いて行った日は朝から雨でした。塾の前で別れた後、駅前のクラシカルな喫茶店でモーニングを食べてから、今日のメインの目的地に出かけたのです。

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それが、寒川神社
現在の川崎市横浜市を除いた神奈川県の大部分にあたる"相模国さがみのくに)"一宮(いちのみや)神社で、その地域でもっとも社格が高いものです。相模国には一宮神社が2つあり、一つは鎌倉の鶴岡八幡宮、もう一つが寒川神社です。そして、平安時代醍醐天皇の御代に制定された延喜式で「相模国唯一の名神大社」として定められた寒川神社のほうが、一宮としての格式は高いといえるかもしれないと言われています。

毎年初詣には県内屈指の参拝客が訪れる神社で、また「視聴率祈願」の神社として芸能人やテレビ関係者の参拝も多い寒川神社ですが、全国で唯一の「八方除」の守護神として信仰されています。

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日本には、八方美人や八方塞がりなど、八方のつく言葉が多くあることからも分かるように、古来からの人々は、八方位を基本として住居・方角・運勢などの吉凶を判断してきました。これは、安倍晴明で有名になった「陰陽道」に基づく考え方で、平安時代の貴族たちは、良くない方角を避けるために1度別の場所へ行ってから目的地に向かう「方違え」を行っていました。
しかし、あわただしい現代ではその吉凶の法則を理解したところで、そのとおりに従って行動することは不可能です。そこで、四方八方からの災難や悪心の侵入を防ぎ、これからの出来事が好転するように祈願しましょう、というのが八方除です。

寒川神社は、茅ヶ崎から電車で15分ほどの寒川町にあるのですが、首都圏内では珍しい単線の「相模線」に乗ります。神奈川にこんな路線があるのかと思うくらいローカル色満載です。ドアはボタンを押さないと開きません。
最寄りの宮山駅前も茅ヶ崎とはまるで違うのどかなローカル駅でした。

そして、田園風景?の中を5分ほど歩くと寒川神社の広大な敷地が現れました。
さすが一宮神社、門も社殿も立派です。

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私が参拝した日の翌週に流鏑馬の奉納が予定されており、その日は子ども向けの流鏑馬教室が開かれていました。

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そのこともあって、2頭の神馬がいたのです。飛鳥号と平安号です。
武家の装束を付けて敷地内を走っていました。鎌倉時代の雰囲気が伝わってきて、貴重なモノを見せてもらったように思います。

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それからいよいよ八方除のご祈祷をしてもらうために社殿の待合室へ。
ここまで来てお賽銭だけあげて帰ってしまうのはもったいない、全国で唯一の八方除の神社なのだからきちんとご祈祷をしてもらうことにしたのです。

来年受験生がいる我が家としては、これからの時期私に何かあったら困るのです。四方八方から何か飛んできては困りますから、きちんとお祓いをしてもらいたかったのでした。

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お祓いを受けた後は、受けた人だけが入れるという神嶽山神苑を散策。神様の庭園というだけあって厳かな雰囲気も漂っていました。

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そしてお土産は「八福餅」
八角形のあんもちで、これは伊勢神宮赤福の…?
有名な神社と餡ころ餅は相性が良いようですね。