As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

後妻業の女

雨に振り回されているうちに10月になってしまいました…
そしてスケートのジャパンオープン
今年も氷上の季節がスタート、本格的なGPシリーズも楽しみです。

さて、こちらの作品はまだまだ残暑厳しい時に行ったのです。最初は水曜(レディースデイ)の午前の回を狙って行ったら、何と既に満席で入れませんでした。平日の午前なんてどの作品もすいていてゆったり見られるモノなのにまさかの満席…ネットで席を予約して出直しましたよ。トホホ…


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後妻業の女 監督:鶴橋康夫 主演:大竹しのぶ豊川悦司尾野真千子

妻に先立たれた中瀬耕造(津川雅彦)は、婚活パーティーで年下の女性・小夜子(大竹しのぶ)と出会う。やがて病に倒れた耕造は他界し、後妻におさまった小夜子から公式証書遺言状を見せられた娘の中瀬朋美(尾野真千子)は、遺産は全て小夜子に渡り遺族には一切残らないと知らされる。父の死に疑念を抱く朋美は探偵の本多(永瀬正敏)を雇い、小夜子の身辺を調査するが……。
直木賞作家・黒川博行のベストセラー小説を基に、独り身の高齢男性の後妻におさまりその資産を狙う女を中心に、欲にとりつかれた人々が織り成す群像劇。『愛の流刑地』などの鶴橋康夫監督がメガホンを取り、現代社会に潜む危うさを、ユーモアを交えて活写する。ヒロインにはさまざまな鶴橋監督作品に出演していきた大竹しのぶ、彼女と組んで孤独な老人を食い物にしていく結婚相談所所長に、『必死剣 鳥刺し』などの豊川悦司。さらに永瀬正敏尾野真千子笑福亭鶴瓶ら実力派キャストが脇を固める。

映画のモデルとなった実話については週刊誌で読んだことがありました。だから、湿っぽくてドロドロしたストーリーになるかと思いきや、かなりコメディタッチの作品になっていました。大竹しのぶさんの演技がコミカルで、なんだか憎めない悪女になっていました。結婚相談所長のトヨエツの方が裏社会に通じたワルになっていましたね。ターゲットにされた家の娘たちも最初は激怒して弁護士に相談して、そうしたらヤバそうな探偵が調査を始め、一方で妹は大竹しのぶと取っ組み合いの大喧嘩もして、でも最後には父が残したホンモノの遺言書が出てきて…姉妹の「私たちがお父さんに寂しい思いをさせなかったらこんなことにはならなかった」という言葉に、後妻業って核家族化が進んだ現代だから成立するのねと思ってしまいました。

それにしても劇場内の客の中では私が最年少のようで、周りはほとんどが高齢の方(特に女性)でした。後妻業の女に来られたら困るのか、それとも自ら後妻業を狙っているのか…どちらだったのでしょうね?