As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

エッシャー展

台風18号の関東の直撃は避けられそうですが、夜半から風が強くなってきました。
そして10月になっても真夏日…未だに夏服で歩いていますよ

さて「芸術の秋」にふさわしく、ピアノの発表会を今年も控えていますが、音楽だけでなく絵画の方も、ということでまたもそごう美術館に行ってきました。

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今回の展覧会は「エッシャー展」です。

私がまだ幼稚園児だったころに見た一冊の絵本「ふしぎなえ」

「だまし絵(トリックアート)」と言われるジャンルのこの絵本のことは強烈に印象に残りました。
「ふしぎなえ」の作者は日本人画家の安野光雅さんですが、エッシャーに影響を受けてこの本を描かれたと言われています。

そして、私がトリックアートの大家エッシャーの絵をマジマジと見たのは、ふしぎなえから随分経った大学生の時に「ハウステンボス」に行った時です。ハウステンボス美術館にはエッシャーの作品が数多く収蔵されています。

「あの『ふしぎなえ』と一緒だ…」

幼児期の記憶が瞬時によみがえってきたのはいうまでもありません。

今回のそごう美術館でのエッシャー展は、そのハウステンボス美術館に納められているエッシャーの作品が展示されていました。

オランダの版画家マウリッツ・コルネリス・エッシャーは建築家になることを夢見ていましたが、グラフィックアートの才能を見出だされ、版画の技法を習得します。その後、イタリアやスペインの旅先で出会った風景に触発されて、独特の幾何学模様や不可能立体を用いただまし絵など、平面における三次元の世界を表現するようになっていき、「視覚の魔術師」と呼ばれるようになりました。
日本では1970年に「週刊少年マガジン」の表紙にエッシャーの画が使われたことで人気が広がっていきました。

彼の詳細で緻密な版画は、精巧なデッサンに始まり、平面の移り変わり、画面の正則分割、そして不可能立体とどの年代の作品を見ても思わずじいっと見入ってしまう不思議な魅力がありました。
大人になってから「ふしぎなえ」を堪能したのです。

絵の展示が終わった後には「不可能立体模型」が展示されていました。
そのまま見るのと、片目だけで見る or スマホのカメラを通して見る場合には見え方が違います。坂の上り下りが逆に見えるのです。

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ヒトの視覚って改めて面白いモノだなと思ったのでした。