As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

映画「聲の形」

連休の後半は、一気に涼しくなりました。
(前回の記事では「まだ真夏日です」なんて書いていたのに・・・)
さて、秋の映画鑑賞は「君の名は。」に続いてアニメ作品です。

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映画「聲の形」 監督:山田尚子 声の主演:入野自由早見沙織

西宮硝子が転校してきたことで、小学生の石田将也は大嫌いな退屈から逃れる。しかし、硝子とのある出来事のために将也は孤立し、心を閉ざす。5年後、高校生になった将也は、硝子のもとを訪れることにし……。
元ガキ大将の主人公と聴覚障害があるヒロインの切ない青春を描いた大今良時のコミックを基に、『けいおん』シリーズなどの山田尚子監督が手掛けたアニメーション。主人公の少年が転校生の少女とのある出来事を機に孤立していく小学生時代、そして高校生になった彼らの再会を映し出す。アニメーション制作を京都アニメーション、脚本を『ガールズ&パンツァー』シリーズなどの吉田玲子が担当。ボイスキャストには入野自由早見沙織らが名を連ねる。

原作の連載が始まる際に、編集側はこの内容での連載は難しいと思っていたそうですが、聾唖者の団体の方に読んでもらったところ、是非このままお願いしますと言われたそうです。
障害のある登場人物が出てくると「ハンディに屈しない主人公とそれを支える周囲の人々」という構図になりがちですが、この話ではきれいごとばかりではなく、障害を持った生徒が入ってきたら子どもたちはどう反応するのか、かなり率直に本音の部分で描かれていたと思います。
そして、そのことがきっかけとなってガキ大将の座から転落した主人公が高校生になって彼女と再会してからの心の動き、葛藤がリアルに描かれていました。実写だったら息苦しくなってしまうところをアニメの美しさに救われたような気がします。

幅広い年代の人に共感を与え、考えさせるテーマとなっている一方で、
高校生にもなって男子同士で「心の友よ」みたいなこと言うかなぁ?とか、小学校時代の人間関係がそこまで引きずられていくだろうか?(地方など学校数の少ない地域だとそういうことも起こるのかな?)と些細な設定がちょっと気になってしまいました。