As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ドラマの感想 2016年夏クール

なんだか曇っていたり雨がパラついたりしていましたが、ようやく秋晴れとなりました
(でも明日はまた曇りらしいですが…)

さて、今週から秋ドラマが本格的にスタートしているようなので、秋ドラマの記憶に塗り替えられてしまう前に夏ドラマの感想をいきたいと思います。

ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子
「あさが来た」のヒロイン波瑠さんがイメージを一新して刑事を演じたドラマ。謎解きというよりも猟奇的な事件ばかりが出てくるホラー系のドラマでした。事件現場や遺体がグロ過ぎて(監察医系のミステリーでもこんなにグロい場面は出てきません…)これをゴールデン枠でやるのはちょっと無理があるのではと思ってしまいました。特にインパクト大だったのは冷凍遺体。そして猟奇的な殺人鬼の女性たち。主人公のキャラ設定も原作とは違ってかなり危ないヒトになっていました。ただでさえ何にでも七味唐辛子をかけるというヘンなキャラなのにこれ以上オカしくなってどうするの…?一線を踏み越えずに最終回が終わってホントに良かったです。

そして、誰もいなくなった
かの有名なアガサ・クリスティの作品のリメイクかと思ったら全然違うオリジナルで、こちらの主人公も「藤堂」さんでした。
藤原竜也さんといえばデスノートのキラですが、彼はちょっとイッてしまった系の役柄が上手いですよね。藤堂の親友役の玉山鉄二さんも「マッサン」の時とは違ってお腹の中では何を考えているか分からない官僚になっていました。
そしてストーリーもテンポ良くハラハラと進んでいったのですが、段々大風呂敷を広げたように混乱してきて…番組HPを見て把握しないとワザ分からなくなっていきました。その割には最終回があっけなく、しかも伏線も回収しきれていなくてTwitterで補足説明していたというルール違反っぽい終わり方でした。まあそれをカバーしてくれたのが伊野尾君の迫真の演技だったんですけどね。

真田丸
秀次ロス、秀吉ロス、そして昌幸ロス…(ついでに何かと話題になってしまった高畑淳子さんも退場しました)、大物登場人物が次々とクランクアップし、その度に盛り上がり、そして関ヶ原へ。その後真田家が九度山村で蟄居生活となってから信繁もすっかり老けてしまいました。そしてきりちゃんも年を重ねてウザさが大分抜けていきました。
さて、物語は最終段階に入ります。実は真田信繁が武で名を挙げるのはこれから起こる大阪の陣でのことなのです。悲劇的なクライマックスに向かって物語がどう進んでいくのか、最後まで見届けたいモノです。

とと姉ちゃん
前半の東京下町風情あふれる展開から一転、戦後は「あなたの暮らし」の創刊、起業物語となっていくのですが、「森田屋」夫妻とは再会できたもののそれ以外の皆さんについては殆ど近況が語られることもなく終わってしまい「あの人どうなったんだろ?」ってメンバーも少なからずいたのはちょっと残念でした。
とは言え唐沢寿明さんの存在感は別格でしたね。物語が引き締まりました。昭和の家電がたくさん集まった編集部の風景など、物語にリアリティーを添えるのは大変だっただろうなと思います。
小橋家の三姉妹は、独身のまま仕事に邁進した長女、高学歴でありながら家庭に入った次女(史実では女子大には進学していないそうです)、子育てしながら仕事を両立させた三女(こちらも史実では独身だったそうです)と三者三様の人生を歩みましたが、それからずいぶん時間が経っても女性の生き方は当時とさほど変わっていないようです。「暮らしの手帖」で特集されるものは時代とともに変わったと思うのですが、女性の地位や働き方が変わるにはまだまだ時間がかかりそうですね。

そして最後に、

「星野さんの2度目の登場はいったい何だったのでしょうか?」