As You Like It     ~気が向くままに~

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オケ老人

12月だというのに、今日も秋晴れのような空が広がりました・・・

でも、この作品を見た日はハンパなく寒い日だったのですけどね。

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オケ老人 監督:細川徹 主演:杏、坂口健太郎黒島結菜

バイオリンが趣味の数学教師の小山千鶴(杏)。梅が岡高校に赴任した彼女は、地元の文化会館でのアマチュアのオーケストラによる見事な演奏を耳にして入団を決意する。だが、彼女が入ったのは老人ばかりの梅が岡交響楽団で、文化会館で演奏していたのはエリート楽団として知られる梅が岡フィルハーモニーだったと知ってがく然。退団しようとするも、その後指揮者を務める羽目になり……。
ちょんまげぷりん」「探検隊の栄光」などで知られる人気作家、荒木源の小説を基にした音楽ドラマ。老人ばかりのアマチュアオーケストラに入団してしまった女性が、ライバル楽団との対立などを通して音楽の素晴らしさをかみしめる。メガホンを取るのは、コントユニット「男子はだまってなさいよ!」を率いる演出家・脚本家で、映画監督としても『ぱいかじ南海作戦』などを手掛けてきた細川徹。個性あふれるオーケストラ団員とヒロインのコミカルなやりとりに加え、全編にわたって響き渡るクラシックの名曲にも注目。

音楽モノの映画は劇場で見た方が(吹き替えによる)迫力のある演奏を聴けるので、のだめもそうですが、昨年公開された松坂桃李くん主演の「マエストロ!」も早速見に行っていました。

しかし、オーケストラモノとは言え今回は「老人」
しかも「オケ老人」なんて明らかに「ボケ老人」を連想させるようなタイトルで…
なんだか見る前は不安要素ばかりが浮かび…
杏さん演じる主人公、数学教師の千鶴が「梅が丘フィルハーモニー」と勘違いして入ってしまった「梅が丘交響楽団」が演奏する「ヒドすぎる威風堂々」に吹き出してしまい「最終的には上手くなるストーリーだろうけど、この演奏を聞かされ続けるのは結構ツラいぞ」と脳内で警告音が鳴りました(笑)

しかし、警告音は鳴ったもののその後のストーリーは笑いある暖かいモノでした。
笹野高史さん演じる野々村と千鶴の教え子になった野々村老人の孫娘、その彼氏の大沢君、そして「梅が丘交響楽団」と「梅フィル」の因縁…
よくある構図だし、結末も見えてくるんだけど、元気になれる作品だと思います。
梅が丘交響楽団の個性的なご長寿メンバーには笑ってしまうところも多く、千鶴がやはり夢を諦めきれずにオーディションを受けた「梅フィル」は理不尽に厳しいし、おまけ(態度のデカイ梅フィルの事務局員を演じていたのは宍戸美和公さんだったモノだから、笹野高史さんと相まってなんだか「スカッとジャパン」を見ているような気にもなってきました(笑)

そして本番シーンの演奏は素晴らしかったし、杏さんがタクトを振る姿もキュートでしたよ。

まぁ…本業が高校教師だと部活の顧問とかもあるだろうし、毎週末プライベートでアマオケの練習に出られるのだろうか?というツッコミはありましたが(笑)
そして坂口健太郎くん、主人公にさんざん気を持たせて去っていくなんて「とと姉ちゃん」の時と変わりませんよ。