As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

疾風ロンド

お正月気分が終わったと思ったら、ついに大寒波がやってきそうです。
既に雪が多い地方では大吹雪になっていますが、週末は太平洋側もどうなるか分からない・・・毎年センター試験の頃ってこうなりますよね。

さて、もう昨年のことになってしまいましたが、今年最初の映画のレビューです。
「6回見たら1回タダ」の特典で見たモノです。

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疾風ロンド 監督:吉田照幸 主演:阿部寛大倉忠義大島優子

大学の研究施設の違法生物兵器「K-55」が盗難に遭い、さらに国民を人質に身代金3億円を用意するよう脅迫メールが届く。残された時間は4日間、主任研究員の栗林和幸(阿部寛)はひそかに兵器を探索するという任務を依頼されるも、手掛かりはゼロ。そんな折、犯人死亡というまさかの事態にぼうぜんとしながらも大惨事を回避すべく、犯人の遺品をヒントに国内屈指の規模を誇るスキー場へと向かう。
容疑者Xの献身」など数多くの著作が映像化されてきた直木賞受賞作家・東野圭吾の小説を映画化。大学の研究所施設から盗まれた危険な生物兵器の回収を命じられた中年研究員が、わずかな手掛かりを基に奔走するさまを描く。大学の医科学研究所に勤めるもどこか頼りなくツイていない主人公を、東野原作の『新参者』シリーズで主演を務めた阿部寛が演じる。メガホンを取るのは、NHK連続テレビ小説あまちゃん」などに携ってきた吉田照幸

タダで見られて良いリフレッシュになぁと思えた作品でした。
東野圭吾さんの作品の中でこれほどにコメディタッチのものは他になかったような気がします。阿部寛さんの演技力で大島優子さんがカバーされていました(笑)
野沢温泉スキー場って1度だけ行ったことがあるのですが、昭和の香りが少し残っていて、そしてひらすらに広いのです。上級者コースもたくさんあるし、国際大会も開かれるような場所ですから、スキー初心者が一人で行くにはかなり無謀なところです。
延々と続く白銀の世界を縦横無尽に滑りまくるスリルと、主人公と中学生の息子との関係、スキー場で知り合った少女やロッジの少年との関わり、謎のネズミ色の男、そして時間が来たらバラ撒かれてしまう危険な炭そ菌を探しだすミッション…いくつもの要因が絡み、最後までハラハラしつつも上手く伏線を回収して解決し、オチまでついていた(少年の失恋と空港で発見されたフランクフルト!)のはさすが東野圭吾作品だと思いました。

ただ、全体的にコミカルなのに必死で追っているものが「生物兵器・炭そ菌」というのが深刻すぎて笑えないよなぁ…とちょっと思ってしまいました。
そして、作品の冒頭に流れていた曲がシューマンピアノ曲「飛翔」で、この曲には今度トライしてみたいなぁと思いながら聞いていたのでした。