As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命

暑い週末が終わりました・・・が、明日は更に暑いようです
さて、映画のレビューも1ヶ月以上前に見た作品についてボチボチ書いているのですが・・・

イメージ 1

ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命

1963年11月22日、テキサス州ダラス。パレードをしていたジョン・F・ケネディ大統領が、群衆とファーストレディであるジャクリーン(ナタリー・ポートマン)の目前で暗殺される。父の死を理解できない子供たちと向き合いながら、彼女は葬儀の取り仕切り、リンドン・ジョンソン副大統領の大統領就任式への立ち会い、ホワイトハウスからの退去といった業務に追われる。そんな中、亡き夫が過去の人として扱われていくことに憤りを覚えた彼女は……。
第73回ベネチア国際映画祭最優秀脚本賞に輝いた、ジョン・F・ケネディ元大統領の妻ジャクリーン・ケネディの実録劇。ファーストレディであった彼女が過ごした、ケネディ大統領の暗殺から葬儀までの4日間を活写する。監督は『NO ノー』などのパブロ・ラライン。『ブラック・スワン』などのナタリー・ポートマンがジャクリーンを力演し、その脇をピーター・サースガードグレタ・ガーウィグらが固める。アメリカ大統領史の事件を妻の視点で描く物語に、ナタリーがまとう1960年代のファッションが彩りを添えている。

つい最近までケネディ大統領の娘のキャロラインさんが駐日大使だったということや、ナタリー・ポートマン主演であること、そして何より「ケネディ大統領の功績は何だっけ?」と改めて思ってしまったことから見たいなぁと思ったのでした。

ストーリーは淡々と、現在と過去をいったりきたりして進みました。若き大統領夫妻としての華やかなホワイトハウスでの日々、ホワイトハウスを離れてからの静かな日々、そしてダラスでの暗殺から葬儀までの日々…主人公はジャッキーことジャクリーン夫人であり、夫のJFKことケネディ大統領の存在感は殆どありません。ジャッキーとケネディの周辺人物が織り成す人間関係、そして極限状態の数日間の中でジャッキーは「夫を過去の人にはさせない」という指命をもって動いていた、それは彼女のファーストレディとしての最後の務めだったのです。

歴代のアメリカ大統領の中でも、ケネディ大統領は良く知られていますよね。太平洋戦争の時のルーズベルトトルーマン大統領、その後のニクソン大統領やレーガン大統領よりもその名を知っている人は多いでしょう。でも、ケネディ大統領は何をしたのか?この記事の冒頭にも書いた疑問にすぐ答えられないのです。奴隷解放?!してません。人民の、人民による…?それもしていません。リンカーン大統領の功績ですよね。リンカーンも暗殺の凶弾に倒れたから、混同してしまっているのでしょうか?
ジャッキーの「ファーストレディ 最後の使命」があったからこそケネディ大統領は後世に名を残した大統領になったのでしょうか?それが一番のファーストレディとしての功績だったのであれば、凛としつつも悲しい話です。

とは言っても、ジャッキーといえばその後にギリシャの大富豪、オナシスと再婚したことのインパクトが大きかったので、改めてケネディ大統領夫人の時のエピソードが映画化されたのは良かったのかなと思います。