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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

22年目の告白-私が殺人犯です-

昨日は神奈川でもゲリラ豪雨落雷の音がドカンドカンとくるのでかなり焦りましたが、7月に入ってから雨が降っていなかったのでありがたくもあり・・・そして梅雨明け。梅雨の実感もないままに明けてしまい、水不足が気になります。

さて、映画のレビューはようやく6月に見たものになります。

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22年目の告白-私が殺人犯です-監督:入江悠 主演:藤原竜也伊藤英明

阪神・淡路大震災地下鉄サリン事件が発生した1995年、三つのルールに基づく5件の連続殺人事件が起こる。担当刑事の牧村航(伊藤英明)はもう少しで犯人を捕まえられそうだったものの、尊敬する上司を亡き者にされた上に犯人を取り逃してしまう。その後事件は解決することなく時効を迎えるが、ある日、曾根崎雅人(藤原竜也)と名乗る男が事件の内容をつづった手記「私が殺人犯です」を発表し……。
未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件の犯人が殺人に関する手記を出版したことから、新たな事件が巻き起こるサスペンス。韓国映画『殺人の告白』をベースに、『SR サイタマノラッパー』シリーズなどの入江悠監督がメガホンを取り、日本ならではの時事性を加えてアレンジ。共同脚本を『ボクは坊さん。』などの平田研也が担当。日本中を震撼(しんかん)させる殺人手記を出版する殺人犯を藤原竜也、事件発生時から犯人を追ってきた刑事を伊藤英明が演じる。

「リバース」での藤原竜也さんのイメージのままに見に行ったら「デスノート」のキラのキャラに戻った彼がいました。「藁の盾」の時といい、彼はこのような狂気が漂う役柄をリアルに演じるのがホントに上手いですよね。
そして、物語がずいぶん突拍子もない設定だなと思っていたら、韓国映画が基になったと知って納得できました。

22年前の事件の真犯人だと名乗った藤原くんと捜査担当だった伊藤英明さんが実はグルだったと分かってからは、わりとすぐに真犯人が分かってしまいましたが、そこにたどり着くまではハラハラドキドキでした。そして、22年前の事件の犠牲者の周辺人物が今も抱えている苦しみについての描きかたも良かったと思います。

でも、ホントに22年前にあんな連続殺人が起こっていたら、1995年というのはトンデモない年になってしまいますね…1月の阪神大震災に3月の地下鉄サリン事件、そしてオウム一色と化した世の中…あれから22年も経ってしまったことにがく然としました。そして、これだけ犯罪捜査の技術が進んだ世の中で、連続殺人の犯人の手がかりが全然つかめないまま時効を迎えてしまったなんて…これもちょっとリアリティが無いかなぁと思いましたが、藤原くんの演技に免じて、ということにしますね。