As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ドラマの感想 2017年春クール

夏休みが始まりました
去年と違って受験生がいませんので気持ち的にはラクですが、いかんせんこれからの猛暑に参りそうです…

さて、気がつけば7月からの夏ドラマがスタートしていますので、そちらに本格的にシフトする前に春ドラマの感想をいきたいと思います。

リバース
この春いちばん注目していたのが、イヤミスの女王湊かなえさん原作のこちらのミステリー。
「犯人役」のイメージが強い藤原竜也さんが、今回は事件に巻き込まれていく側を演じています。そして、個性的な大学時代のゼミ仲間とは違って、何も特徴がなくてドジばかりの目立たないキャラ設定になっていますが、それすらも「カッコ良く」演じています。
現在と過去を行ったりきたりする物語の進み方は「Nのために」と同じようなテイストで、ずっと頭の中に霧がかかったような状態で、いったい真相はどうなっているのかともやもや、やきもきして「早く来週になってくれ」と思わせるところが湊さんらしいです。
そして、メンバーそれぞれが過去に向き合った結果分かった10年前の親友、広沢の死の真相。原作ではそこで終わりとなってしまっていた、藤原さん演じる深瀬が最後に知った事実は、これぞ「イヤミス」で全然スカッとしないのですが、ドラマでは「その後」のオリジナルストーリー(これも原作者湊かなえさんが書いたものだそうです)が展開され、少しは救いがある終わり方になったのかなと思います。

波瑠さんと東出昌大さんという、朝ドラ俳優による「不倫物語」。
東出さん演じる涼太の「冬彦さんを思わせる怪演」が話題になり、慌てて途中参戦することにしたのでした。東出さんといえば、大河ドラマでの「棒演技」が印象的だったのですが(汗)、いやはや、今回は一皮向けましたねぇ・・・そして、もう1人熱演が光ったのは、有島の妻を演じた仲里依紗さん。ああいうタイプは、夫をますます追い詰めるので逆効果なのですが、もし夫に浮気されたらああなってしまう女性が多いのではないでしょうか?そして物語の最後は「タイトルの『あなたのことがそれほど』とはこういう意味だったのね!」とスカっとする終わり方で、「不倫をしてはいけませんよ」という分かり易すぎる教訓を残してくれたのですが、有島は結局何も失わなかったじゃないか!それはズルいと思いましたよ。

半沢直樹」の製作チームが関わっているというので、てっきり池井戸潤さん原作かと思っていたらオリジナル脚本でした。今回は警察内部を舞台にした勧善懲悪のストーリーでしたが、半沢直樹ほどはスカっとしませんでしたね・・・たぶん「香川照之さんの顔芸」はもう見飽きてしまったというのもあると思いますし、それ以上に「警視庁捜査一課 VS. 所轄」の争いの構図にリアリティを感じなかったというのもあります。他の刑事ドラマでも、本部と所轄でどちらが捜査の主導権を握るのか争っているシーンがありますがあそこまで露骨ではありませんし、これはナイよなぁ・・・と思ってしまったのです。そして、最後は見事に主人公が勝つんだよなっていう予測もありましたしね・・・それに警視庁でいちばんエラいのは警視総監ですから、捜査一課長が最高位であるかのように描かれているのも違和感がありました。まあ、グダグダ言いながらも最後まで見てしまったのですが。そうそう、香川照之さんは「高卒のノンキャリアの捜査一課長」の役どころでしたが、実際の香川さんは「東大卒」だと分かっているものですから「警視総監」や「刑事局長」のように見えてしまうのですよ。

それ以外のドラマは、大河ドラマの直虎は録画を溜めまくっているだけで全然追いついていません。柳楽優弥さんが出てくる時の怪しいテーマソング?!が大河っぽくないなぁと思うのと、寺田心くんがかわいいなぁと思って見ています。朝ドラの「ひよっこ」も録画をだいぶ溜めていますが、津田寛治さんにはじまり佐藤仁美さんやシシド・カフカさんなど「スカっとジャパン」の悪役が次々と「いい人」役で登場してくるので笑ってしまいました。そういえば、茨城出身の綿引刑事さんは、故郷に帰ったのかと思ったら「小さな巨人」で再び警視庁に再就職していましたね(笑)