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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

TAP THE LAST SHOW

7月も今日でおしまい。また暑さが戻ってきて、ぐだぐだしてしまいました。
さて、映画のレビューですがまだ6月に見たものを書いています。

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TAP  THE LAST SHOW  監督:水谷豊  主演:水谷豊、岸部一徳北乃きい

十数年前、天才タップダンサーの渡真二郎(水谷豊)は舞台での事故で引退を余儀なくされ、今では足を引きずりながら酒浸りの生活を送っていた。ある日、彼は付き合いの長い劇場支配人の毛利(岸部一徳)から、有終の美を飾るラストショーの演出を依頼される。最初は乗り気でなかった渡だったが……。
『相棒』シリーズの杉下右京役でおなじみの水谷豊が初めてメガホンを取り、およそ40年前から構想を抱き続けてきたという物語を映画化した人間ドラマ。厳しいショービズの世界を舞台に、今では落ちぶれた元花形タップダンサーと将来有望な若手ダンサーたちとの出会いを活写する。『僕は友達が少ない』などの北乃きいやベテランの六平直政岸部一徳らが共演。ショービジネスの明暗を描く物語に心打たれる。

水谷豊さんが初監督(と主演)作品というので楽しみにしていました。
日本でタップダンスのショーが頻繁に見られるか?と考えると他の舞踊と比べたらメジャーではないかもしれません…(いちばん有名なタップダンスのショーは、ディズニーシーの「ビッグバンドビート」でしょうか。ミッキーまでが華麗なダンスを披露するのですから)しかし、そんな些細なことはおいておきます。

物語序盤、かつて一声を風靡したダンサー、渡と劇場支配人の毛利役の水谷豊さんと岸部一徳さんが出てきたとき、水谷豊さんの風貌は杉下右京とはだいぶ違ってはいましたが、
「なんだか『相棒』のまんまだなぁ」
と思ってしまいました。
その後も相棒ファミリーが出てくること…鑑識の米沢さんに内村刑事局長に中園参事官、芹沢刑事も参加していました。流石に歴代相棒や伊丹刑事が出てきたら目立ってしまうので出場しなかったのでしょうか?

ストーリーは分かりやすく、かなり「ベタ」な展開でした。以下はネタバレとなりますが、
劇場が閉鎖されることになり、最後のショーが行われる。若手ダンサーのオーディションに過酷な稽古、そしてダンサー個人個人が抱えた背景、劇場支配人の病気によるショー開催の危機を乗り越え、本番を迎える。その最中に支配人は静かに旅立つ。筆頭ダンサーは、渡のかつての恋人が渡に告げないまま産んだ息子だった…

そうなんです。いかにも、な展開ではありますが、
それらを全て払拭したのが素晴らしいダンスのショーでした。
俳優としては素人に近くても本当に踊れるダンサーが演じていますので、ダンスシーンは本当にすばらしかったです。むしろ物語が簡単なので余計にダンスが見せ場となって引き立ったと思います。
是非劇場で鑑賞したい作品ですが、もうやっているところは少ないのかなぁ?