As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

花戦さ

長寿でノロノロな台風5号、今は新潟にいるようです。我が家の周辺では、昨日の夜に雨がザーッと降ったくらいで終わりましたが、被害が出ている地域もあるので、これ以上大きくならないことを祈ります。


戦国時代の京都。花を生けることで世の平穏を祈る「池坊」と呼ばれる僧侶の中でも、専好(野村萬斎)は名手とうたわれていた。そのころ、織田信長中井貴一)亡きあと天下を手中に収めた豊臣秀吉市川猿之助)の圧政が人々を苦しめ、専好の友であった千利休佐藤浩市)が自害に追い込まれる。専好は秀吉に対して、力ではなく花の美しさで戦おうと立ち上がる。
小説家の鬼塚忠による著書を基に、戦国の世の日本で豊臣秀吉華道家元・初代池坊専好の伝説に着想を得た物語が描かれる時代劇。天下人となった秀吉に対して刃ではなく花で戦いを挑む専好の姿を描く。専好を狂言師で『のぼうの城』などの野村萬斎が演じるほか、歌舞伎俳優の市川猿之助中井貴一佐々木蔵之介佐藤浩市らが出演。監督は『起終点駅 ターミナル』『小川の辺』などの篠原哲雄。歴史上の人物にふんする日本を代表する俳優陣の競演に注目。

今日の本題の映画レビューも鑑賞から1ヶ月以上過ぎてしまいました。

戦といってもガチンコの闘いではなく「生け花」の闘いです。戦国時代の話なのに合戦シーンは1度も出てきません。それがまず新鮮でした。私自身は華道は全くやったことのない門外漢ですが、今日の生け花には多種多様な流派があります。その中でも有名な「池坊」は京都のお寺でこれほど昔から存在していたのだと分かったことが驚きでした。作品中にも登場しましたが、信長から秀吉の時代にかけて千利休が活躍したように、茶道についてはこの時代に1つの完成形を見ているのですが、華道についてはあまり知られていませんよね。新たに得た知識が多い作品でした。

そして、主演の野村萬斎さんは信長にも秀吉にも怯むことなく飄々とした持ち味で立ち向かっていきました。やや「顔芸」がくどいかなとも思えましたが、生きとし生けるものへの愛情が伝わってきました。

そうそう、秀吉を見たときに一瞬香川照之さんかと思ったら、市川猿之助さんだったのですね。香川照之さんとも血縁関係にあるのですから、似ていますよね~