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君の膵臓をたべたい

昨日の明け方の雨はすごかったですね…
さて、夏休みに見た映画のレビューがまだまだあるのでした。


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君の膵臓をたべたい 監督:月川翔 主演:小栗旬浜辺美波北村匠海

高校の同級生・山内桜良(浜辺美波)がひそかにつづる闘病日記「共病文庫」を偶然見つけた僕(北村匠海)は、彼女が膵臓(すいぞう)の病気で余命わずかなことを知り、一緒に過ごすようになる。彼女の言葉をきっかけに母校の教師となった僕(小栗旬)は、桜良が亡くなってから12年後、教え子と会話をしていた際に、桜良と過ごした数か月を思い出す。一方、結婚を控えた桜良の親友・恭子(北川景子)も、桜良との日々を思い返し……。
住野よるの小説を映画化。膵臓(すいぞう)の病を患う高校生と同級生の“僕”の交流を、現在と過去の時間軸を交差させて描く。『エイプリルフールズ』などの浜辺美波と『あやしい彼女』などの北村匠海が主演を務め、現在の僕を小栗旬、ヒロインの親友を北川景子が演じる。監督は『黒崎くんの言いなりになんてならない』などの月川翔、脚本は『アオハライド』などの吉田智子が担当。

膵臓が食べたい」というインパクト大なタイトルは聞いたことがありましたが、そのタイトルだけでは泣ける内容だとは分かりませんでした。それなのにこの作品を見たくなったきっかけは、小栗旬くん主演ということだったのですが、実はこの小栗旬くんパート(主人公が大人になった後)は映画オリジナルシーンで原作には無いのです。だから原作ファンの方には違和感があったかと思いますが、私みたいに原作を読まずにいきなり映画から入った「キミスイ」ファンを増やしたかと思います。

正直、見始めてからしばらくは「女子高生が罹患する『生命にかかわるような膵臓疾患』って何だろう?」ということばかり考えてしまいました…膵臓がん?膵炎?どれも病状と映画が合わないぞ?それに女子高生が膵臓がんにかかる確率って…?

しかしですね。
この作品はそこにこだわってはいけないのでした。
話が進むうちに病名などどうでもよくなってしまい…

主人公が桜良の「共病文庫」を見てしまったことからの出会いから、図書委員をすることになって、二人の距離は縮まっていくのですが、それは恋愛とはまた別のもので、主人公も桜良も人間的に成長していくのです。
余命1年といわれていた桜良の病状は確実にすすんでいき、主人公は激しく動揺するのですが、予想外の出来事が原因で彼女は彼の前から去ってしまいました。
原作ではそこから1年後の話があるのですが、この映画では一気に12年後に話が飛んでしまいます。母校で教壇に立っている主人公が、再び図書室にかかわることになったことで、止まっていた時が動き出すのですが…

そこがぐっときましたね…
12年という歳月を挟むことで、現実的にはあり得ないのかもしれないけど…
当時も、そして今も主人公と桜良の関係は恋人ではないのに、時を経て手紙を発見して…
泣くまいと思っていたのですけどね…
まだやっている映画館もありますので、ぜひ見てください。この夏いちばん良かった作品です。桜良役の浜辺美波さんの演技が素敵でした。

そして、家に戻ってからもう一度「膵臓の病気」について調べてみたのですが、やはりこの話にあてはまる病気はありませんでした。