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ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~

まだ25日ですが、クリスマスも終わってしまいました
これから先は年の瀬に向けて一直線です。
そして、熱戦のフィギュアの全日本も幕を閉じました。オリンピック代表選考、自分が選手でもないのにハラハラしました
さて、今日の映画レビューですが、11月初旬に見たものです。いろんなところで大々的に宣伝してましたよね。

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ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~ 監督:滝田洋二郎 

佐々木充(二宮和也)は、「最期の料理人」として顧客の「人生最後に食べたい料理」を創作して収入を得ていた。絶対味覚を持つ天才でありながらも、彼は料理への熱い思いを忘れかけていた。そんな折、彼のもとにかつて天皇陛下の料理番だった山形直太朗(西島秀俊)が作り上げたという、“大日本帝国食菜全席”のレシピを再現する仕事が舞い込む。
おくりびと』などの滝田洋二郎監督と『母と暮せば』などの二宮和也が初タッグを組み、幻のレシピを追い求める男の姿を描く感動作。“麒麟の舌”と呼ばれる究極の味覚を持つ料理人が、戦時下の混乱の中で消失した伝説の“料理全席”を追い求めるうちに、約70年前のある謎に迫る姿を描写する。西島秀俊宮崎あおい綾野剛竹野内豊といったキャスト陣が共演。異なる時代に生きた二人の天才料理人の宿命に息をのむ。

主演の二宮くんよりも西島秀俊さんと宮崎あおいさんの方が印象的だったのは予想通りでしたが(笑)、予告編を見ていた時は戦前の満州を舞台にした歴史ドラマかなと思っていたら意外と本格的な謎解きになっていたのが予想と違っていました。
例によって原作は読んでいないのですが、映画のストーリーは根本的なところ以外はかなり大胆に変えられています。そうでないと2時間程度の映画に収まらないのです。でも、大幅なアレンジがあっても伝説の料理人、山形直太郎のレシピへの思いは伝わってくるし、二宮くん演じる斜め目線な佐々木がレシピ探しの旅の中でどんどん変わっていきました。そして、「ナミヤ雑貨店」みたいに様々な謎が解けて伏線がピタリと回収されていくのはミステリーとしても楽しめました。さすが、あの「おくりびと」の滝田監督による作品ですよね。
ただ、戦前の「天皇の料理番」については、佐藤健さん主演のドラマの印象が未だに強く、そちらは事実に基づくドラマなので、この映画を見ていても「全部作り話なんだよなぁ」とどこか冷めた目でみていた自分もいました。