As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ドリーム

どうやら熱は完全に下がったのですが、まだ体力が戻っていないです・・・
ここで通常通りに動いてしまうとぶり返してしまってロクなことにならないので、自宅謹慎期間が解けるまではおとなしくしていようと思います。
(でも、家事や家でできる仕事は始めていますけど
さて、2月になっても映画のレビューはまだ昨年暮れに見たものが終わっていません。

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ドリーム 監督:セオドア・メルフィ 

1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争で遅れを取っていたアメリカは、国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画に乗り出す。NASAのキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)は、差別や偏見と闘いながら、宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を成功させるため奔走する。
人種差別が横行していた1960年代初頭のアメリカで、初の有人宇宙飛行計画を陰で支えたNASAの黒人女性スタッフの知られざる功績を描く伝記ドラマ。NASAの頭脳として尽力した女性たちを、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』などのタラジ・P・ヘンソン、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』などのオクタヴィア・スペンサー、『ムーンライト』などのジャネール・モネイが演じる。監督は『ヴィンセントが教えてくれたこと』などのセオドア・メルフィ。ミュージシャンのファレル・ウィリアムスが製作と音楽を担当した。

単館上映系の作品で、細々と上映が続いているようですが、なかなか評価は高いです。原題は「HIDDEN FIGURES」で、こちらの方がよほど作品の内容をピタリと言い当てているのですが、上手い日本語も見つからず、分かりやすい邦題に落ち着いたのでしょうね。

アメリカでの有色人種差別の歴史は長いですが、戦後もまだ根強く残っていたこと、キング牧師の活躍で有名な公民権運動はわずか50年ほど前のことだったことを改めて痛感させられます。でもこの作品では、まだ差別の残る社会で、ましてや女性の立場でそれらの壁に向かい、アメリカの宇宙開発に確かな功績を残した偉業を決して悲壮感を漂わせず、むしろポップに軽快に描いていましたので、見終わった時にはスカッとしていました。この時代の宇宙開発の推進力が米ソの冷戦にあったことにも複雑な思いはしますが…

コンピューターの開発がまだ進んでいなかったこの時代、全て手計算で宇宙へ行くための軌道計算をしていたワケです。気が遠くなるような話ですよね…そしてこの映画に描かれたプロジェクトが成功したから、後のアポロ計画スペースシャトルの開発にもつながっていくのです。
差別のあった時代に彼女達がNASAで働けたこと、そして白人達の意識も変わり職場の改革が進んだこと…舞台がアカデミックな場所であったからできたことなのかな?とも思えます。厳密には映画内で彼女達が受けた差別には時代的にもう撤廃されていたこともあったようですが…

でも少女時代のキャサリンが大人になって出てきた瞬間にはかなりのインパクトがありました(笑)

だって、柴田理恵にソックリだったのですから❗