As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

祈りの幕が下りる時

いつの間にやら4月になっていて、ウソをつくのも忘れてしまったという感じです。

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滋賀県に住む女性が東京都葛飾区で殺され、松宮(溝端淳平)ら警視庁捜査一課の刑事たちが担当するが、捜査は難航する。やがて捜査線上に女性演出家・浅居博美(松嶋菜々子)の存在が浮かび上がり、近くで発見された焼死体との関連を疑う松宮は、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が記されていることを発見する。そのことを知った加賀恭一郎(阿部寛)は心を乱し……。
類い稀な推理力で難事件を解決に導く刑事を主人公にした、東野圭吾の人気ミステリー小説を映像化した『新参者』シリーズの完結編。謎に包まれた殺人事件の捜査線上にある女性演出家が浮上したことで、主人公・加賀の母が失踪した理由や父との不和、加賀自身の過去が明かされる。主演の阿部寛をはじめ溝端淳平田中麗奈山崎努らレギュラー陣が続投し、新キャストとして松嶋菜々子伊藤蘭小日向文世らが参加。テレビドラマ「半沢直樹」などの演出を務めた福澤克雄がメガホンを取る。

「新参者」シリーズの前回の映画作品「麒麟の翼」が2012年。結構時間が経ってしまったのですね…

今回のヒロインは松嶋菜々子さん。もうそれだけで「犯人だな…」と思ってしまったのですが…(失礼しました)
都内で起こった2件の殺人事件と加賀刑事の過去。この2つが結びついてくるのだろうなと話の展開の予測はつきましたが、その繋がり方は想像の斜め上をいきました。
東野圭吾作品の「予測を裏切るどんでん返し」と「伏線の見事な回収」には毎回感心させられます。加賀刑事の母のことはこれまでほとんど触れられてきませんでしたが、この事件のためにとっておいたのだとピタリと合点が行きました。このシリーズのキーワードともなっていた、加賀刑事の剣道や日本橋との繋がりが解明されたのもムリヤリ感がなくて見事でした。そして、事件解明だけではなくその背景がドラマになっていましたよね(若干「砂の器」感も滲み出ていましたが…)。映画という枠にきちんと嵌め込まれた作品だったと思います。

「新参者」シリーズはこれで完結、と納得させられてしまったので、阿部寛さんの刑事役にお目にかかるのは次はいつになることでしょうね?