As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

大村博士の美術館

すっかり葉桜になってしまってから新学期が始まりました。
私は今年度は昨年以上に仕事が増え、実に14年ぶりにほぼフルタイムに戻りました。
先週は年度始めのバタバタに歓送迎会と落ち着かない1週間でした。

そうなる前に…ということで、我が家は春休み前にもう1度一泊旅行に出かけました。

行き先は山梨。何度もドライブしているところです🏎️
我々にしてはがんばって早く出発したので、10時半頃には最初の目的地「桔梗信玄餅工場」に着いていました。
信玄餅の詰め放題」の整理券はとっくに出払ってしまっていましたが、前回買えなかった「桔梗信玄プリン」をゲットでき、また「抹茶とプレミアム信玄餅ソフト」にありつけました。

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前回食べた信玄餅ソフトは、よく見かけるフツウの信玄餅が添えてありましたが、このソフトには「餅が美味しい」プレミアム信玄餅が添えてあります。

他にも工場アウトレット価格のお菓子をゲットして、再び中央道に乗り、韮崎へ向かいました。

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国道を外れた山の麓にある「韮崎大村美術館」に行って見たかったのです。
この美術館は、2015年にノーベル賞を受賞した大村智博士が生家の近くに自費で建てた美術館です。

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地中の微生物が作り出した化学物質から世界中の人々に恩恵をもたらした薬剤を開発したことが大村博士の受賞理由ですが、当時としては先進的な「産学共同研究」が行われ、研究で得られた莫大な特許料が大村博士の元に入って来ることになりました。そのお金を利用して、自身の趣味でもあった美術教育の普及に役立てたのです。
後年は女子美術大学の理事を務めながら、女性作家の作品を中心に収集、女子美大の教育基金も設けました。そして、収集した作品展示のためにノーベル賞受賞前の2007年に美術館をオーブンしたのです。

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美術館のすぐ近くには蕎麦屋や温泉もあり、これらも大村博士が建てたものです。
美術館に来た時に蕎麦を食べて温泉に入って、ゆっくり過ごしてもらいたい、地元の人たちの憩いの場となってほしい、という気持ちの表れだそうです。

というわけでまずは蕎麦屋に入りました。
ところが頼んだのは蕎麦ではなく、
大村博士も好物だという「おざら」
山梨の郷土料理、ほうとうの「つけ麺」バージョンといったらよいでしょうか?
幅広のうどんを具がたくさん入ったつけ汁でいただきます。ほうとうが味噌味なのに対してこちらは醤油味なのですが…

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その後は美術館に入りましたが、本来の展示物である美術品よりも「博士の研究内容紹介」の部屋ばかり見ていたような気がします。研究内容だけではなく、学生時代に明け暮れていたスキーの輝かしい記録も展示されていました。そして、展望室からは八ヶ岳の山並みがきれいに見えました。
美術館の後は温泉に入り、大村博士が建てたものをコンプリートしました。ノーベル賞受賞からまもなくはここも観光客でごった返していたようですが、今はすっかり落ち着いたようです。

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その後は一路、宿を取ってある富士五湖の山中湖畔へと向かいました。韮崎ではほとんど雪は見ませんでしたが、こちらにはまだまだ数日前に降った雪が残っていて、スタッドレスタイヤでなければとても走れない状態でした。

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宿は以前会社の保養所だったところを現在のオーナー夫妻がプチホテルとして開業したところで、家庭的な雰囲気でしたがお料理は大変美味しかったです。