グレイテスト・ショーマン

あと1時間ちょっとでキックオフ、ドキドキしますね。
映画のレビューですが、未だに３月のものを書いております。

グレイテスト・ショーマン　監督：マイケル・グレイシー

主演：ヒュー・ジャックマン、ミシェル・ウィリアムズ

P・T・バーナム（ヒュー・ジャックマン）は妻（ミシェル・ウィリアムズ）と娘たちを幸せにすることを願い、これまでにないゴージャスなショーを作ろうと考える。イギリスから奇跡の声を持つオペラ歌手ジェニー・リンド（レベッカ・ファーガソン）を連れてアメリカに戻った彼は、各地でショーを開催し、大成功を収めるが……。

19世紀に活躍した伝説のエンターテイナー、P・T・バーナムを『X-MEN』シリーズや『レ・ミゼラブル』などのヒュー・ジャックマンが演じるミュージカル。空想家の主人公が卓越したアイデアと野心で世界中を熱狂させるさまと、ロマンチックな愛の物語が描かれる。監督はマイケル・グレイシー。ミシェル・ウィリアムズやザック・エフロンらが共演。『ラ・ラ・ランド』で第89回アカデミー賞歌曲賞を受賞した、ベンジ・パセックとジャスティン・ポールが音楽を担当している。

ヒュー・ジャックマンのミュージカルと言えばなんと言っても「レ・ミゼラブル」ですが、彼が主演な上に「ラ・ラ・ランド」のスタッフも関わっているというので、これはもう期待大でした。分かりやすいストーリーに素晴らしい歌唱力、あっという間に終わってしまったような感じがします。
最初にバーナムが「特徴的な人々を集めた博物館」のコンセプトを提案したときには、その昔障碍のある人々を使った「見せ物小屋」を思い出してしまい、「そりゃあ、見に来る客はいるだろうけど社会的には受け入れられないだろうよ」と、上流社会の人々と同じような感想を抱いたモノです。が、バーナムは見せ物ではなく「エンターテイメント・ショー」として確立したのですよね。見せ物小屋と決定的に違うのは、出演者がエンターテイメントを観客に届けるのだと誇りをもって演じていたこと。そして、エンターテイメントとしてのサーカス🎪が広がっていきました。
そんな物語に波乱を起こすのが、バーナムがイギリスで出会った奇跡の声を持つジェニー・リンド。彼が少しずつ作り上げてきたショーが未だになかなか評価されないこともあり、ジェニーの歌声に惹かれたバーナムは、大切なものを置き忘れてしまいます。ジェニーのリサイタルは一見大成功を納めますが、彼は大きなものを失ってしまい…でも何もかも失った中でも再び立ち上がり、大団円へと向かっていきます。
昨年の「ラ・ラ・ランド」に続き、ミュージカルの楽しさをシンプルに、そして魅力たっぷりに伝えてくれる、そんな作品であったと思いました。