As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

セーラー服と女学生

昨夜の日本🇯🇵は見事にやりましたね❗
初戦でコロンビア🇨🇴に勝つなんて⚽
この結果は全く予想してなかったですね🎵
セネガル🇸🇳戦も頑張って見ようと思います。

東京には多くの美術館がありますが、東大のすぐ近くにある弥生美術館のことはこれまで知りませんでした。
土曜の昼にたまた付けっぱなしにしていたテレビでこの展覧会のことをやっていて、ちょうど平日に仕事がない日があるので行ってみようと思ったのです。

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弥生美術館は、私設の小さな美術館で展示室は3部屋しかないのですが、小さいからこそできるような企画を凝らしているようです。

展示はまず、昭和初期の抒情画家により主に雑誌に掲載された女学生のセーラー服姿の作品から始まりました。
朝ドラではお馴染みの、戦前の高等女学校の制服といえばセーラー服ですが、そもそも洋装の制服が取り入れられたのは女学校の歴史の中でも結構遅くて、大正末期から昭和初期にかけてです。
明治時代の東洋英和女学校が描かれた「花子とアン」に出てきた生徒たちはみんな和服を着ていました。
女学生の服装は和服から始まり、鹿鳴館時代には社交会のようなドレスも登場し、やがて「はいからさんが通る」に出てくるような袴の制服ができて(袴の制服を最初に制定したのは跡見学園の前身、跡見女学校です)、ようやく洋装の制服が生まれていきました。

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そして、大正時代に最も古くセーラー服を制服として定めたのは東京の女学校ではありませんでした。
福岡女学院平安女学院(京都)、金城女学校(名古屋・現在の金城学院)の3校で、いずれも外国人宣教師により設立されたミッションスクールでした。もとは水兵さんの制服だったセーラー服は、欧米では子供服としても定着していました。欧米人の十代の少女がセーラー服を着てもグラマー過ぎて似合わないのですが、欧米人より幼児体型の日本人の少女にはセーラー服はぴったりと似合ったのです。そして昭和に入り、全国の女学校でセーラー服が制服に採用されていきました。それらの制服は当時の少女向けの雑誌にも掲載され、同年代の女の子たちの憧れにもなっていったのです。
昭和初期も今も女性の心をつかみ、少女たちが憧れるヒトやモノがたくさん載っていて、流行が生まれる…雑誌の役割は昔も今も変わりません。

戦後、日本の教育制度が変わってもセーラー服は女子生徒の制服の中心でした。そして、ひとくちにセーラー服といっても襟の大きさ、スカーフの結び方など学校によって様々で、それらは学校の伝統として伝わっていきます。
時代とともにセーラー服を制服に採用する学校は少しずつ減って(女子校が共学になった時などにセーラー服からブレザーに変わってしまうことも多い)しまいましたが、今でも女学校時代からの伝統のセーラー服を受け継いでいる学校も多いです。日本最古のセーラー服、福岡女学院金城学院のセーラー服は今も当時と基本は同じデザインです(平安女学院は、その後セーラー服ではなくなりました)。展示されていた実物のセーラー服には、福岡女学院平安女学院(再現したもの)の他、昭和初期から現在まで伝統のセーラー服を受け継ぐ東洋英和女学院、都立高校としては数少ないセーラー服を採用している八潮高校のものなどがありました。

今セーラー服は外国人にとても人気があり、日本のセーラー服を私服として買っていくお客さんも多いそうです。セーラー服人気を世界に広げた立役者は女学校からの伝統校ではなく、セーラームーン❣️
というワケで原画ももちろん展示してありました。

ちなみに私自身は1度もセーラー服を着たことはありません。中学も高校も、リボンもネクタイもない地味ーで超シンプルなブレザーでした。中学の時は、市内の半分の中学がセーラー服だったのに、私が通った学校はブレザーだったし、高校も私立でないとセーラー服の学校はありませんでした。娘もセーラー服でない学校に通っているので、我が家とセーラー服は無縁で終わりそうです。

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弥生美術館には竹下夢二美術館も併設されています。創設者が竹下夢二作品のコレクターでもあったのですね。都内で夢二の作品を常時見られるところはここだけだと思います。

そして美術館の後はー

「東大の最寄り駅」といえば、地下鉄の本郷三丁目、根津、東大前あたりでしょうか?しかし、実は上野にも近くて、歩ける距離なのです。
というワケで、美術館の後はもちろんシャンシャンだ~🐼

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木に登ろうかな?どうしよっかな?

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ママはお散歩です。

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リーリーはのんびりしてます。

実は上野動物園の年パスを買ってしまったのです。
「毎日パンダ」はできませんけど、今年はシャンシャンの成長を見るために年に4回以上は来るだろうと見込みましたので(笑)
(上野動物園の年パスは2400円、大人の入場料は600円です)