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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男

これまでの暑さはまるでウォーミングアップだったのではないかと思うような本格的な猛暑が一気にやってきました
いよいよ来たか・・・という感じです。

そして映画のレビューは未だに3月末のものを書いております。

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第2次世界大戦勃発後、ナチスドイツの勢いはとどまることを知らず、フランスの陥落も近いとうわさされる中、英国にもドイツ軍侵攻の危機が迫っていた。ダンケルクで連合軍が苦戦を強いられている最中に、英国首相に着任したばかりのウィンストン・チャーチルゲイリー・オールドマン)がヨーロッパの命運を握ることになる。彼はヒトラーとの和平か徹底抗戦かという難問を突き付けられ……。
『つぐない』などのジョー・ライト監督と、『裏切りのサーカス』などのゲイリー・オールドマンが組んだ歴史ドラマ。第2次世界大戦下のヨーロッパを舞台に、苦渋の選択を迫られるウィンストン・チャーチルの英国首相就任からダンケルクの戦いまでの4週間を映し出す。チャーチルの妻を『イングリッシュ・ペイシェント』などのクリスティン・スコット・トーマスが演じるほか、リリー・ジェームズベン・メンデルソーンらが共演。『博士と彼女のセオリー』などのアンソニー・マクカーテンが脚本を担当している。

第90回アカデミー賞でこの映画の主演のゲイリー・オールドマンが主演男優賞を受賞しましたが、辻一弘氏が日本人として初めてメイクアップ&ヘアメイク賞を受賞した作品です。この賞を日本人が受賞したのはもちろん初めてですが、日本人個人のオスカー受賞は、1993年の第65回衣装デザイン賞を受賞した故・石岡瑛子さん(『ドラキュラ』)以来、21年ぶりの快挙となりました。

というわけで、私も日本人オスカー受賞作をぜひ見たいと思って劇場に足を運んだのです。
肝心のチャーチル首相については、世界史で名前を聴いた程度の知識しかなかったのです。この映画を見て改めてチャーチルについて調べたところ、政治家としてのキャリア、首相在任期間は結構長いのですが、映画に取り上げられたのはごく短く、でもチャーチルでなければ切り抜けられなかったイギリス国難の時を取り上げていました。
正直、紳士の国と言われるイギリスで、チャーチルは異端児に見えます。強引で頑固で、国王にとってもアタマを抱える存在で…かなりのくせ者にしか見えないのです。でも、世の中はナチスドイツが次々と他の国を制服しつつある非常事態、こういう時に国を引っ張っていけるのは異端児のパワーだったりします。
イギリスはドイツに大勝したわけではありません。でも、チャーチルの「降伏ではなく交戦」という決断は、大きなリスクを含みながらも、イギリス軍は全滅を免れて撤退し、ナチス制服からイギリスを守りました。そして長期政権へとつながっていきます。

それにしても、辻さんの特殊メイクの技術は本当に素晴らしいのですね!チャーチルを演じたゲイリー・オールドマンの素顔とチャーチルに変身した顔、完全に別人ですから!!