As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

検察側の罪人

映画のレビューもいっこうに進まないまま年末が近づいてきましたが…
これは夏前から見たいなぁとずっと思っていたのですよね。
9月になってすぐに見に行ったものです。

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東京地方検察庁刑事部に配属された検事の沖野啓一郎(二宮和也)は、有能で人望もある憧れのエリート検事・最上毅(木村拓哉)と同じ部署になり、懸命に仕事に取り組んでいた。あるとき、二人が担当することになった殺人事件の容疑者に、すでに時効が成立した事件の重要参考人・松倉重生が浮上する。その被害者を知っていた最上は、松倉に法の裁きを受けさせるべく執拗(しつよう)に追及するが、沖野は最上のやり方に疑問を抱き始め......。
クローズド・ノート』『犯人に告ぐ』などの原作で知られる雫井脩介のミステリー小説を、木村拓哉二宮和也の初共演で映画化。東京地方検察庁を舞台に、人望の厚いエリート検事と彼に心酔する新米検事がある殺人事件の捜査をめぐってすれ違い、やがて二人の正義がぶつかり合うさまが映し出される。『突入せよ!「あさま山荘」事件』などの原田眞人監督が、正義の意味を問うドラマを骨太に描き出す。木村と二宮の演技対決に注目。

キムタクにニノというジャニーズの2大スターによるダブル主演!これはもう見るしかないよね、というワケで見に行ったのですが…

キムタクが検事を演じるといえば、
あまりにも有名な「HERO」の久利生公平。
すっかり完成されてしまったあの人物像と別人になれるのかと思っていたら、意外にも久利生を全く思い出すことなく見ることができました。相変わらずの「キムタク」さは残っていましたが、全く新しい検事像がハマっていたので、キムタクも役者として成長したんだなぁと思ったものです。
一方のニノは、ブラックペアンの渡海先生役が抜けきっていない感じもありましたが、医師の渡海先生と同様に検事としての成長と葛藤を体当たりで演じていました。
今現在起こった事件の真実を突き止めるのではなく、私情で歪んでしまった「一線を超えてしまった正義」を振りかざすという検事としてあるまじき行動に出た理由は、学生時代に寮で起こった悲しい事件によるものだったのです。なんとも後味の悪い事件の結末でしたが…正義とは人によってそれぞれ異なるものなのでしょう。終わってみたら、単にジャニーズ鑑賞ではなくきちんとした物語になっていたので良かったなと思いました。