As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

退職から1年

ちょうど1年前の今日、会社を退職しました。
とはいっても最終日に出社したわけではなく、退職日決定の後に入院してしまったので、私は6月初旬に唐突に来なくなったまま会社員生活を終えました。
5年前の夏、お盆休みがあけたら唐突に会社に来なくなってしまった手術の時と同じような状況でした。

去年の7月14日に、子宮口を縛る手術を受け、麻酔が切れたのがその日の深夜頃、翌日ちょっと落ち着いてから携帯を見ると(病室での携帯メールはOKでした)、仲のよかった同僚数人から「これまで本当にお疲れさま」というメールが入っていました。
それを見て「本当に会社の人ではなくなってしまったんだなあ」としみじみと思ったものです。

それにしても、あれだけ毎日の中心が会社であったのに、組織から離れてしまうと「自分があの場所にいたのはなんだったんだろう」って思えるくらい、会社と言う組織は、自分1人がいなくてもどうってことない場所だったんだな、と思えます。
去年の夏、退院した私はその後お世話になった社内の人に挨拶状を書きました。
それに対して何らかの反応をくださったのは数人のみ-退職日を持ちましてあなたとはもう関係ありません、という形になった人も少なからずいます。
今でもつながりがあるのは、友人と呼べるごく一部の同僚だけです。

私にはもう今現在の生活の基盤があります。
私が得たものは、経験と実験技術、そして貯金に数人の友人と言う財産。
これらはきっと今後の人生に何か還元してくれるはずでしょうから。

退職した社員にとって、元の職場との関係を私なりの一言で言ってしまうと「以前のままの消費者と企業の関係に戻った」ということでしょうか?そして、経験が企業のことをシビアな目で見てしまう、そんなところがあります。

今これを書きながらMy Little LoverのDESTINYを聞いています。
入社したばかりのころ、田中美里さんと竹之内豊さんのドラマをやっていて、この歌が主題歌で、寮で同僚たちとわあわあ言いながら見ていたことを懐かしく思い出しました。
あのころの気持ちには、もう戻れない-