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「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

ケフィア

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ヨーグルトととてもよく似ているけどちょっと違うケフィアって知ってますか?
私がケフィアを知ったのは、ベターホームの料理教室でのことです。
種菌を買って牛乳に入れて発酵させて作るということなので、一世を風靡したカスピ海ヨーグルトと似たようなものなのかな?と思って始めました。

ヨーグルトの故郷はブルガリアですが、ケフィアの発祥はコーカサス地方です。コーカサス地方は長寿の村とも言われるカスピ海黒海の近くですが、カスピ海ヨーグルトもこちらから持ち帰ったものです。
ケフィアとヨーグルトの最大の違いは「ヨーグルトは乳酸菌のみで発酵させた乳製品」であるのに対し、ケフィアは乳酸菌および酵母で発酵させた乳製品」であるということです。つまり原因となる種菌の種類が違います。発酵させる時もヨーグルトはある程度の保温が必要なのに対して、ケフィアは室温で十分発酵できます。

このケフィア、日本では法律の問題もあり、ヨーグルトのように発酵が終わった製品を販売することができません。でも種菌なら入手できますので、あとは牛乳に入れて各家庭で発酵させればよいわけです。
ベターホームでは「手作りケフィア」を推奨していまして、たびたび教室でも試食がありました。できあがったケフィアは、ヨーグルトに比べると固形分が少なく、酸味が少なく、なめらかな舌触りになります。そんなわけで、冬の間は発酵するのに時間がかかるであろうからとヨーグルトを買って食べていた我が家も、暖かいシーズンはケフィアを食べることにしたのです。

もうずいぶん前の話ですが、「ヨーグルトきのこ」というものが流行ったことがあるかと思います。私はヨーグルトきのこを食べたことはないのですが、ヨーグルトきのこも、元をただせばケフィアと同じものだったのです。でもそのころケフィア菌は現在のようにフリーズドライのものは売っていませんでしたから、できあがったヨーグルトきのこをざるで漉して植え継いで維持していました。そのために雑菌が繁殖したり、風味が変わってしまったりという不都合もあったようです。

写真はケフィアにブルーベリーソースを添えたものです。牛乳と種菌で気軽に作ることができるケフィア、もしよかったらお試しください。