As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

令和最初のお正月

令和最初のお正月、年が明けて早くも5日目、明日からは仕事です。
今年もポツポツと更新できたらと思いますので、よろしくお願いします。このブログももはや備忘録と化していますが。

年末年始は、ほぼ1年半ぶりに愛媛に帰省していました。今回は松山市内に出ることもなくほとんど実家の近くにいました(近くのカフェとな温泉には行ってきましたが)。久しぶりに一族?!全員が揃って、それはそれは賑やかになりました。そして大晦日の夜はテレビの前に陣取って、ダウンタウンと「新しい地図」の3人に爆笑していました(笑)

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年末に義弟たち家族も全員揃って、義父母にとっては孫全員が一堂に会しました。その時にいただいたのが、高知から運んできたというお寿司🍣。人気の板前さんに握ってもらうのだそうです。
写真の下の方に見えているのが、私が持ち込んだローストビーフ。出発前日に横浜の自宅で仕込んでから、保冷バッグに入れて空輸?!しました。無事に完食されたのでほっとしました。

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愛媛でも重箱に飾ったおせちを食べてきたのですが、2日の夜に自宅に戻ったあと、もう一度自宅用のおせちを重箱に入れてみました。ほとんど市販品ですけど。かまぼこはやはり「小田原」のものを食べないと正月気分が出ないのが関東人なのです。

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そして、こちらの「ビストロおせち」は、昨年試しにお取り寄せしたところ好評だったのでリピーターになってしまいました。和風のおせちに飽きたころにちょうど良く、録画したドラマを見ながらダラダラと食べていました。そして、私の実家の方でもお正月の会食がありました。そういえば、昨年、一昨年と元日をアドベンチャーワールドでパンダ🐼とともに過ごしていたので、実家に帰省するお正月が新鮮な気がしましたが、娘の部活のスケジュールを考えるとしばらくの間は年越しは愛媛になりそうです。
今年は仕事も昨年とはまた違ったことになりそうです。まずは元気に過ごせたらと思います。

定期受診&むぎとオリーブ

乳腺外科の定期検診のため、クリスマスが間近に迫った銀座に行ってきました。
ブログを見返してみると、定期検診のことを書いていないこともあるのですが、術後10年経過後も毎年4月、8月、12月に乳腺エコーと採血の定期検診をしています。8月は手術月でもあるので年に1度のマンモグラフィーも無事に終わりました。術後の年数は過ぎても、年齢的には乳がん罹患率が最も高い時期に入っているので、クリニックで検診をしてくださる限りはお世話になろうと思っています。

診察前の体重測定では、前回より2キロ減っていたのでちょっとほっとしたのですが、これって昨年のこの時期と同じ体重だったよね…?!ダメじゃないか。
でもその後の視触診とエコーも和やかに終わりました。エコーの最中の話題はこのところは私の仕事のことも多いのですが、娘の部活の話をしたら先生は電子カルテにそれらしきことを入力されていました。
それから、11月に38年ぶりに来日されたローマ教皇ミサの話題でも盛り上がり、採血の結果は1月に年に1度の腹部エコーがあるからその時に、ということになりました。

会計をすませるともはやランチタイムではなくおやつの時間でしたが、体重測定のためにお昼は抜いていたのです。もうランチをやっているお店はないのですが、兼ねてから行きたいと思ったいたこちらのお店は開いていました。

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「むぎとオリーブ」
パスタのお店ではなく、ラーメン屋さんなのです。
ミシュランのビブグルマンに選ばれていたというラーメン屋なのです。
店内は、女性一人でも入りやすいオシャレな雰囲気と、ラーメン屋🍜さんならではの雰囲気が同居しています。

レアな感じのチャーシューと鶏チャーシュー、トロトロの煮卵が入った「鶏SOBA」
オーソドックスな鶏出汁と醤油のスープに細麺が絡んだシンプルなラーメンでしたが、かまぼこが結わえてあったり茹でた山芋が入っていたりと、銀座っぽさもあります。
日ごろラーメン屋さんでは横浜ならではの「家系」(醤油トンコツ)を食べることが多く、ガッツリ系なのですが、久しぶりにすっきりしたスープのラーメンをいただきました。昔ながらの中華料理屋さんのラーメンとも違う「鶏SOBA」でした。

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お店を出た後、年末年始の帰省の手土産のために銀座のお店をいくつか周り(GINZA SIXにも寄っていた)、終わった時にはすっかり日が落ちていました。
今の仕事を始めてから、仕事の場所が毎年変わるので目まぐるしいのですが、年内最後の通院も無事に終わり、まずは安心して年を越せそうです。

令和最初のM-1グランプリ

あーあ、12月23日が平日に戻ってしまいました…
そして、昨晩はリアルタイムでフィギュアの全日本(男子シングル❗)を見て、M-1グランプリを録画することにしました。できれば録画を見るまでは結果は知りたくなかったけど、土台無理な話でした。Twitterのトレンドに出てくるし、今朝のめざましテレビでさっそくネタをやっていました(あれ?局が違う?)。
というわけで、今年のM-1グランプリの感想を書きます。

🗽ニューヨーク
全く女子の心に響かない「ラブソング」それに対する絶妙なツッコミ。コンビ名の「ニューヨーク」もなんだかよく分からない(笑)個人的には良かったんだけどなぁ…

🐈かまいたち
USJUFJの間違いからなんとなくダラダラ展開していったなー、という感じ。ニューヨークと比べると迷走している感が否めない。何言ってんだか分からない。「サランヘヨ」だけちょっと吹き出しました。え?なのに660点も取れてるの⁉️私の笑いのツボがずれてるの⁉️

🐂和牛(敗者復活)
住人がいる家ばかり紹介する不動産屋。
何度も同じパターンでいい加減飽きてきたところに幽霊屋敷を紹介される。
住んでるんじゃないかー!イヤ、誰も住んでないです。イイネ‼️
うーん。盛り上がりはあったけど…いつもの準優勝路線ほどじゃなかったかなぁ。

👘すえひろがりず
純和風な言葉遊び。こういうネタは個人的に好きです。

💛からし蓮根
自動車教習所。途中まではワンパターンだなぁと思っていたけど、最後にドカンときて笑ってしまった。だけど個人的にはすえひろがりずの方が面白いと思ったけど、ジャッジはからし蓮根の方が上。
自分の感性とジャッジの感性は違うのね。

🗺️見取り図
ああ、去年は見逃していたのね…
こういうウルサイタイプの漫才は個人的にはそれほど好みじゃないのだけど、かまいたちと一緒で審査員ウケはいいのです。
上方漫才の正統派ってこういう路線なのでしょうね。そして私が笑い慣れてないのかも。唐突に「太っちょキリスト」とか「ポムポムプリンを抱いて寝てる」とか出てきたので笑っちゃいました。

🥛ミルクボーイ
見た目昭和のおっさん。そしてネタがコーンフレーク。思わずケロッグコーンフロスティを夫は食べはじめてしまった。
コーンフレークでここまでひっぱり、しかもマンネリ化してない。これぞ漫才❗と評価され、M-1史上最高得点だって‼️
夫が「羽生もそうじゃないのか?」と聞いてきたけど、SPは驚異的だったのに昨日のフリーはことごとくミスってしまって宇野くんに負けちゃったの忘れたのかー❗

🐕オズワルド
ボソボソっと始まってだんだんトーンがあがりつつもしっとり進んだ東京漫才。寿司と板前とバッティングセンター。忘れたところで上手い具合にぶっこんでくるのはセンスいいなと思ったのですけどね。

🇮🇳インディアンス
おっさん女子。これもわりかしウルサイタイプの漫才かと思いましたが、ジャッジの結果はかまいたちとは大違い。どこを見分けているのかなぁ。

🚕ぺこぱ
漫才師っぽく見えないふたり。ネタはタクシー運転手。こちらもかまいたちと同じ系統かな?と思って見ていたら、まさかの和牛がファイナルに進めず‼️確かに今回の和牛は今一歩突き抜けられなかったから、ぺこぱに軍配が上がりましたか。

そしてファイナル。
ぺこぱとかまいたちは、ファイナルの方がワタクシの笑いの琴線に触れました(笑)
特にかまいたちの「トトロ」ネタには大笑い。ミルクボーイは「最中」で攻めてきましたが、ネタの流れは最初と同じなので、やはり二番煎じ感がありました…

が、2本のネタを総合しての評価でミルクボーイの優勝となったのでしょう。
最近の朝食シリアルはどこに行ってもフルーツグラノーラばかりで、正直コーンフレーク派だったワタクシは物足りなく思っておりました。ミルクボーイの快挙にコーンフレークのケロッグがいち早く反応していたところも良かったですが、しばらくはコーンフレークを切らさぬように‼️したいと思います。

そしてフィギュアの全日本では、大ちゃんのシングル引退にうるうるして、宇野くん令和初優勝🏆というまさかまさかのどんでん返しにハラハラして、高1男子コンビ(鍵山くんと佐藤くん)に目を奪われました。もう息子みたいな年じゃーん。今後が楽しみです⛸️

引っ越し大名

映画のレビューは、ようやく秋に見た作品に入りました。

 

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引っ越し大名 監督:犬童一心 主演:星野源高橋一生高畑充希

 

姫路藩主の松平直矩は、幕府から豊後・日田への国替えを命じられ、度重なる国替えで財政が困窮している上に減封と、藩最大のピンチに頭を抱えていた。ある日、人と交わらずにいつも本を読んでいて「かたつむり」と呼ばれている書庫番の片桐春之介(星野源)は、書物好きなら博識だろうと、国替えを仕切る引っ越し奉行に任命される。

超高速!参勤交代』シリーズの原作、脚本を手掛けた土橋章宏の「引っ越し大名三千里」を映画化。何度も国替え(引っ越し)をさせられた実在の大名・松平直矩のエピソードを基に、高額な費用のかかる遠方への引っ越しを、知恵と工夫で乗り切ろうとする姫路藩士たちの奮闘を描く。国替えを担当する奉行をドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などの星野源が演じるほか、『blank13』などの高橋一生、ドラマ「過保護のカホコ」などの高畑充希らが共演。『のぼうの城』などの犬童一心が監督を務めた。

 

超高速!参勤交代」と似たテイストの作品かな?と思ったら、同じ原作者さんによるものだったのですね。

そしてこの作品、主演が星野源高橋一生!ということで時代劇とは縁が遠い方にも注目されていました。

江戸時代の始め頃は、藩主の転幇や改易(御家取り潰し)が結構頻繁に行われ、外様大名関ヶ原で西軍についた大名家はなかなか気が休まらなかったと聞いたことがありますが、当時の幕府は徳川家の親戚筋の松平家に対してもなかなか厳しいなぁと思いながら見ていました。

引っ越しって、移動する人数が多くなるほど大変になるのですよね。実家から出て独り暮らしを始めた時の引っ越しはそれほどきつかった印象はありませんでした。

が、家族の引っ越しとなるとやはり大変!体力が低下してその後風邪をひいてしまい、こじらせて治るまでに時間がかかったものです。

そして、大名家の引っ越しとなると、お殿様と奥方、お子様方だけの引っ越しじゃ済まなかったのです‼️家臣、藩士とその家族、従者と総勢数千人もの「お引っ越し」でした❗

プロジェクトX」よりもスケールが大きいかもしれない。しかも機械化されてないワケです。

そんなお引っ越しを成功させる鍵となるのが、節約、断捨離、そしてリストラ…なんだかサラリーマンの悲哀を感じます。関ヶ原が終わり、大阪の陣が終わった後の江戸時代の武士の世界はサラリーマンと一緒でした。そんなときに、星野源扮するあまりイケてない陰キャの武士が大活躍したわけです。でも、星野源ですし、高橋一生とコンビを組むから、やっぱり陰キャにはなりきれてなかったですけど、次から次へと降りかかってくる難題を見事に解決し、藩士としても成長していきました。

まぁ、こういう作品は「最後にはうまくいくはず」という結末が分かっているので、途中どんなにハラハラしても安心して見ていられますね。

 

ちなみに、作品冒頭にいきなり「BL展開」があるのですが(笑)、星野源さんが絡むのではありません。お殿様を演じる及川光博さんがなにやらいい感じになります。でも、一瞬で終わってしまったので、BLを堪能するのはもう少しあとに公開される「おっさんずラブ」まで待つことにしますね。

 

 

 

 

 

 

後楽園

先日の「倉敷街歩き」の続きです。

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ジェラートやピオーネ🍇のパフェを食べた後、
お昼に入ったのが「ラーメン🍜 升屋」
煮干しベースのシンプルな醤油スープ。
美味しくいただきました。

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そして、倉敷を去る前に立ち寄ったのが、重要文化財にも指定されている「大橋家住宅」

http://www.ohashi-ke.com/

倉敷美観地区の特徴である瓦を使った江戸時代からの町屋建築で、当時のまま残っています。

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大橋家は、江戸時代には庄屋を努めた裕福な家庭でした。現在、ご子孫は倉敷には住んでいないのですが、今でも管理をされています。
昨年夏の西日本豪雨で被害を受け、塀の一部がまだ修理中となっていました。

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台所は土間になっていて、板張りの洋室や和室など、朝ドラに出てきそうな住宅です。
美観地区が観光客で溢れていたのと対照的に、ゆっくり静かに見ることができました。

その後、岡山市内に戻ってから「ここだけは行かないと」と、向かったのが

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もちろん、後楽園🌳
関東に住んでますと、後楽園といったらジャイアンツの本拠地だよね、遊園地だよね、いや後楽園球場だったのは昭和の話で、今では東京ドームシティなんだけど、丸ノ内線の駅名は後楽園のままだよね、なのですが…岡山の後楽園は日本三大庭園だと言うことはちゃんと分かっていましたよ。

岡山の後楽園は、今からおよそ300年前に岡山藩主の池田綱政によって作られた庭園です。

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岡山城(お城🏯は復元したもの)とお堀を挟んで反対側に広がっています。
岡山藩池田家といえば、上皇さまの姉、厚子内親王が嫁がれており、皇室との関係も深いです。

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中央にある唯心山から庭園が一望できます。

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田んぼも残されているのです。井田(せいでん)といいます。

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池にはもちろん錦鯉。

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園内には茶畑も残されており、こちらのお茶を使ったメニューが庭園内の茶店にありました。

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そして、わずかに紅葉が始まった木々が池の水面に写っています。
自然を活かしながらも手入れが行き届いた日本庭園の美しさが感じられました。
都内に残る庭園とはスケールの違った広さもありました。

日本三大庭園といえば、水戸の偕楽園、金沢の兼六園、そして岡山の後楽園。
兼六園には行ったことがあるので、残すは偕楽園のみですね。

倉敷街歩き

愛媛に帰省した回数ならもはやカウントしていませんが、瀬戸内海を挟んで反対側にある岡山に行ったことは、これまでほとんどありませんでした。
(広島なら数回あるのですが…)
そしてこの秋、娘の部活動絡みで岡山に行ってきたのですが、部活のことはさておき、せっかく岡山まで行くのだから観光してきた❗というワケでその記録です。

USJに行った後もまだJALのマイルが残っていたので、行きは特典航空券で岡山に飛ぶことにしました🛩️
岡山空港に着いたのは夕刻。そこからバスで倉敷に向かいました。
岡山に行くとなったら、倉敷は外せません‼️
1度は行ってみたいとずっと思っていたのでした。

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ようやく「倉敷美観地区」にたどり着いた時には暗くなっていましたが、この風情。
ホテルは岡山市内ですが、岡山と倉敷は電車で20分くらいなので、夜と翌日の午前中と2回来ることにしました。

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大原美術館のライトアップ。
ホントは入りたかったですが、今回は外観を見るだけです。

街中のお店は、フルーツ王国岡山🍇のソフトクリーム🍦やフルーツゼリー、パフェなどの他、定番のきびだんご、和紙などの工芸品店がありましたが、特筆すべきはこちら👉

https://tabi-labo.com/289481/local-okayama-kurashiki-bikan-tane

倉敷は「マスキングテープ発祥の地」なのです❗
ふだんマスキングテープを使うことはそんなに無いのですが☺️もちろんたくさん買ってしまいました。
お土産にもよさそうです。

あと、倉敷と言えば「デニム👖」も有名ですし、
スケート⛸️の高橋大輔くんの出身地でもあります。

せっかくなので、夕食がてら地元瀬戸内のお酒🍶のお店に入ることにしました。
カウンター席が空いていました。

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名物の「ままかり
酢漬けにしたものと、焼いたものです。

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こちらはお造り。ハマチ、しまあじ、サワラです。
お造りだけではなく、メバルの煮付けもオーダーしました。

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そして、いちばんの名物は「シャコ」でしょうか。
大将は「唐揚げ」にするのがオススメと言っていました。
確かに、身がしまっていて美味しい唐揚げでしたよ。

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そして、翌日の午前中にもう一度来て、今度は秋晴れの美観地区を歩きました。
白壁が空に映えます。

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ここまで来たらもちろんフルーツパフェ❗
旬のピオーネ🍇つくしのパフェにしました。

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それからマスカットと白桃のジェラート🍦
フルーツ王国岡山ならではです。

アルキメデスの大戦

映画のレビューは、ようやく秋に見た作品に移りました。

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アルキメデスの大戦 監督:山崎貴 主演:菅田将暉浜辺美波柄本佑

昭和8年(1933年)、第2次世界大戦開戦前の日本。日本帝国海軍の上層部は世界に威厳を示すための超大型戦艦大和の建造に意欲を見せるが、海軍少将の山本五十六は今後の海戦には航空母艦の方が必要だと主張する。進言を無視する軍上層部の動きに危険を感じた山本は、天才数学者・櫂直(菅田将暉)を軍に招き入れる。その狙いは、彼の卓越した数学的能力をもって大和建造にかかる高額の費用を試算し、計画の裏でうごめく軍部の陰謀を暴くことだった。
「週刊ヤングマガジン」連載の三田紀房のコミックを原作にした歴史ドラマ。1930年代の日本を舞台に、戦艦大和の建造計画を食い止めようとする数学者を描く。監督・脚本・VFXを担当するのは、『ALWAYS』シリーズや『永遠の0』などの山崎貴。主演は『共喰い』や『あゝ、荒野』シリーズなどの菅田将暉。軍部の陰謀に数学で挑む主人公の戦いが展開する。

正直、この話が完全なフィクションだったとはとても思えませんでした。櫂直のモデルになった数学者が絶対いると思って調べてしまいました。フィクションを交えた歴史ドラマは、戦国時代を舞台にしたものは多いかと思いますが、近代、特に太平洋戦争につながる時代のものはあまりありません。そして物語が佳境に入るまでは、櫂直の数学の力が巨大な軍部の陰謀を暴くというハラハラドキドキの展開でした。万事休すという状況に陥ったときに浜辺美波さん演じるヒロインが登場したのも良かったですね。

しかし、軍部の陰謀を暴いてめでたしめでたしとはならなかった。斜め上をいく計画があり、歴史に残る戦艦大和がつくられたのです。大和がどうなったのか、冒頭のCGでこれでもかと見せつけられます。VFXが素晴らしいから哀しくなります。
夏休みに必ず封切られる戦争を題材にした映画。
今回はエンターテイメント色もありましたが、戦争は2度と繰り返してはならないというメッセージもしっかり伝わってきました。