As You Like It     ~気が向くままに~

「ふるぼう」のブログがYahooから引っ越しました。

北のカナリアたち

連日のようにノロウイルスが流行っていると報道されています。遺伝子変異が起きたので、これまでに罹ったことがあってもそれが免疫とならないので新たなノロウイルスに感染してしまうそうです。外食やお弁当も油断なりませんよね。実は私が一昨日お腹が痛くなってしまい、もしやと思って慌てました。念の為その日は調理を控え、トイレも家族とは別にしました。翌日には治ったので、ごく軽い症状だったのか違うのかは分かりません。でもとりあえず夫や娘は何も発症していないので良かったです。

さて、そうこうしているうちに、この映画も見てから少し経ってしまったので感想を書いておきますね。

イメージ 1

北のカナリアたち   監督: 阪本順治 主演:吉永小百合柴田恭兵仲村トオル

日本最北の島で小学校教師をしていた川島はる(吉永小百合)は、ある事故をきっかけに島から出て行ってしまう。それから20年後、東京の図書館で働いていた彼女は、教え子の一人が事件を起こしたことに疑問を抱き、かつての自分が受け持っていた生徒たちに会うため北海道へ向かう。恩師と再会した教え子たちは、それぞれに抱える複雑で苦しい胸中を明かす。
『告白』の原作者である湊かなえの小説「往復書簡」の一編「二十年後の宿題」を、日本を代表する女優・吉永小百合を主演に迎え、『大鹿村騒動記』の阪本順治監督が映画化したヒューマン・サスペンス。20年前に起きた悲劇により引き裂かれた教師と教え子たちがある事件を機に再会し、それぞれが抱える心の傷や真実が明らかになっていくさまを描く。共演には柴田恭兵里見浩太朗仲村トオル森山未來宮崎あおい松田龍平など、ベテランから若手まで実力派が勢ぞろいする。

「告白」で湊かなえさんの作風に衝撃を受けたワタクシでしたが、今回も予想を裏切らないウツウツとした展開でした。一緒に見に行った夫は何このウツ展開はと言いながらも、こういうの嫌いじゃないなと言っていました。
そして、告白は最後の最後まで、鬱のままで終わったのですが、北のカナリアたちは、鬱なところはとことん鬱なんだけど、ヒューマン・ドラマになっていて、はる先生と教え子たちの心の交流と、未完成のままだった歌の授業が完結したので、画面はめちゃくちゃ寒いのに心温まる話になっていました。生徒たちは、子役さんも現在の演じている俳優さんたちも熱演だったし、吉永小百合さんはさすがだなぁと思うばかりです。
でも、現在のはる先生はともかく、20年以上前の30代のころを演じて、ましてはキスシーンまで…吉永小百合さんにしかできないワザですよね。